妊娠力を高める、子宮温活。

植物療法士のKanakoです。

今回は、妊娠力を高める子宮温活について、です。体が冷えて、血流が悪い状態では、十分な栄養が子宮や卵巣に行き届かず、生殖機能の衰えの大きな要因となります。妊娠に「冷え」は大敵!と言われますよね。体が温かく巡りのよい状態は、全身に十分な血液が流れることで、子宮や卵巣に栄養がしっかりと行き届きます。妊娠力を高めるためには、ぽかぽか子宮を目指しましょう(^-^)☆ 

まずは、体の構造から子宮温活について、考えてみましょう!

子宮は、骨盤内の深部に位置しています。子宮の周辺には太い血管があり、血液の流れに滞りがなければ、本来は冷えにくい臓器でもあるのです。しかし、生活習慣の乱れやストレスなどによって、血流が滞ることで冷えが生じてしまいます。

次に、子宮の冷えについて、セルフチェックをしてみましょう!

  • 手をあててチェックする
    朝起きたときに、脇の下に手を入れて、体温を感じます。その次に、下腹部に手をあてて、体温を感じます。このとき脇の下より、下腹部の方が冷たく感じたら、子宮が冷えているサインです。
  • 経血の状態でチェックする
    経血が赤黒くくすんだ色で粘り気がある、どろっとした塊が出るときは、寒さやストレスで血流が悪くなっているサインです。経血の色が黒に近く、塊も大きいと、より冷えている状態です。

あなたの子宮の状態はどうですか? 子宮は体の深部に位置しているため、直接は温めることができません。そのため、子宮温活の前に体全体の巡りをよくすることがポイントになります。食事や睡眠、運動といった生活習慣を見直すことが、冷えの改善につながりますよ☆詳しくは、vol.7のコラム(冷えを改善する、3つのポイント。)をご参照くださいませ^^ 

では、妊娠力を高める子宮温活について、その内容に入っていきましょう♪日頃の小さな積み重ねが、ぽかぽか子宮への近道です。継続は力なり!というように、毎日無理なく続けられることを取り入れて、子宮や卵巣があたたかい状態を目指しましょう☆今回もどうぞお付き合いいただけますと幸いです^^

生理用品を見直してみよう!

ナプキンはデリケートゾーンに直接触れますよね。合成ポリマーと言われる、高分子吸収剤は水分を吸収してジェル状に固めます。経血を吸収すると徐々に冷えるため、冷えたナプキンは冷たいジェルを肌にあてているようなものなのです。この状態は、デリケートゾーンの熱を奪って冷やしてしまいます。これが生理痛を悪化させる要因とも言われています。冷えを防ぐためには、布ナプキンやノンポリマーコットンナプキンなど天然素材の生理用品に変えてみましょう!天然素材の生理用品は、肌に触れる部分が優しく、合成ポリマーが使用されていないので、経血を吸収した後もデリケートゾーンの放熱を防ぎ、子宮周りを冷えから守りますよ^^

子宮温活のための生理用品

肌着を見直してみよう!

肌着という通り、ショーツなどのインナーは直接、肌に触れるものですよね。ポリエステルなどの化学繊維は静電気を起こしやすく、静電気から発生したイオンによって、血中のイオンバランスが崩れて、血行が悪くなることがあります。これも冷えの一因となるため、冷えを防ぐためには、肌着を天然素材に変えてみましょう!天然素材の中でも子宮温活に適している素材が「絹」です☆絹はとても薄く軽やかな素材ですが、極細繊維の1本1本の間に空気を抱え込み、温められた空気を外に逃さないという性質があるため、薄いのに保温性はバッチリなのです(^-^)

子宮温活のための肌着の見直し

食べ物を見直してみよう!

東洋医学では、黒い食べ物が生殖機能を高めると言われています。特に黒豆は、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが、血行を促進して、細胞の老化を防ぎます。抗酸化力の高い食べ物は、卵子の老化を防ぐという意味でも妊活中に取り入れたい食材ですね☆毎日のご飯を見直すならば、黒豆と小豆、大豆を玄米と一緒に炊く、お豆ご飯もおすすめです!これは小豆に含まれるサポニンの造血作用、女性ホルモンを整えるイソフラボンを含む大豆を同時に摂ることで、栄養価も高く、妊娠力を高める食事になりますよ^^

子宮温活のための食べ物の見直し

フェムケアを見直してみよう!

デリケートゾーンのケア、特に保湿とマッサージは血行を促進するため、子宮温活につながります。膣まわりが冷えている状態は子宮の冷えにもつながるため、気を付けたいものですよね。デリケートゾーン専用のソープで洗った後に、クリームやジェル、オイルなどで膣まわりを優しくマッサージをしましょう。特に気を付けたいのは、膣の乾燥です。加齢とともに膣の粘膜が薄くなり、潤いが失われていきます。この乾燥が血行不良や冷え、女性ホルモンの乱れに影響を与えると言われています。膣まわりのマッサージに慣れてきたら、膣マッサージをおすすめします!膣マッサージとは、専用のオイルを指に塗布して膣の中を指で軽くマッサージをすることです。これは膣の弾力や潤いを与えるだけでなく、血行を促進して、卵巣の活性化につながると言われています^^

子宮温活のためのフェムケアの見直し

このように小さな積み重ねが子宮の冷えを防ぎ、子宮温活への近道となります!冷えを感じたら、体からのメッセージだと受け止めて、ぽかぽか子宮のために身近なことから見直していきましょう。冷えの感覚は体の状態を自分に気づかせるメッセージのようなものだと思うのです。手先の冷えを感じたら手を揉んで温める、冷えや生理痛を感じたら子宮のあたりを優しくさすってみる^^小さなことですが、体からのサインを見過ごさずに、今できることでケアすることも冷えの解消につながりますよ。冷えにお悩みの方がいらっしゃったら、自分の体に問いかけてみると良いかと思います(^-^)☆

子宮の冷えは、卵巣や子宮の生殖機能だけでなく、子宮内膜の厚みにも影響されると言われています。冷えによって血流が滞ると十分な血液やホルモンが行き届かず、受精卵が着床しづらい原因にもなりかねません。妊娠力を上げるために、冷えの改善はまず見直したいポイントです!冷えには、血流が関係してくるのですよね。全身の血流を促進するには、適度な運動を日々継続できればよいのですが、現実はそういかないことも多いと思うのです。そこで、入浴法を見直してみましょう^^

ということで、冷えの予防には入浴法がカギ!です。日々の入浴法を見直し、体の芯から冷えを改善して妊娠力を高めましょう^^次回は妊娠力を高める入浴法について、ご紹介したいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございます☆


参考文献:
相談しにくい ちつとカラダの話 森田敦子 著(朝日新聞出版)
自然ぐすり生活 南上夕佳 著(ワニブックス)
ぽかぽか子宮のつくり方 やまがたてるえ 著(河出書房新社)

著者プロフィール

Rachel Tamiya

Kanako
植物療法士/AMPP(フランス植物療法普及医学協会)認定メディカルフィトテラピスト

妊活では、自然妊娠、不妊治療(タイミング法、人工授精、体外・顕微授精)、流産、死産を経験。
心身ともに苦しいときに植物の力に支えられたことをきっかけに植物療法専門学校「ルボアフィトテラピースクールhttps://www.phytoschool.com/」にて、植物療法を学ぶ。これまでの自身の経験をもとに、WOMB LABOにてカウンセラーも務める。
Instagram:@phyto_kanako

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