冷えを改善する、3つのポイント。

植物療法士のKanakoです。

今回は、妊娠力を高める体のケア(冷え)について、です。冷え性だと妊娠しにくい、ということを聞いたことはありませんか?体が冷えて、血流が滞った状態では、子宮や卵巣に血液が行き届かず、十分な栄養が行き届かないために、本来の機能を発揮できなくなってしまうのです。これが妊娠に「冷え」は大敵!と言われる理由です。 

体が冷えていると、子宮内膜が薄くなって着床しづらくなったり、質の良い卵子がつくられにくいといったことにもつながっていきます。冷えは、生理痛や月経不順、月経前症候群(PMS)やホルモンバランスの乱れだけでなく、免疫力の低下や自律神経の乱れなど体の様々な不調にも影響しますよね。冷えを防ぐことは、妊活中の方や婦人科系にお悩みのある方は尚のこと、気をつけたいポイントです☆ 

冷えを改善するポイント

妊娠力を高めるためには「体温36.5℃以上」を心がけるようにしましょう^^私も日頃から基礎体温を測り、低温期の体温が36.5℃前後であるか確認をしています。婦人科の領域では、低温期の体温が36.0℃未満の場合は低体温と言われ、冷えによる血行不良やホルモンバランスの乱れ、免疫力の低下などが懸念されます。

慢性的な冷えにお悩みの方は、vol.3のコラムでご紹介した「細胞を元気にするためのセルフケア(バランスの取れた食事と適度な運動、良質な睡眠)」を意識することをおすすめします☆この3つのポイントは、造血や血液循環との関係もあるため、根本的な冷えの改善につながっていきますよ(^-^)☆ 

では、妊娠力を高める体のケア(冷え)について、その内容に入っていきましょう♪冷えが起こる原因は現代人のライフスタイルが影響していると言われています。まずは、バランスの取れた食事と適度な運動、良質な睡眠から生活習慣を見直し、冷えを改善していきましょう。今回もどうぞお付き合いいただけますと幸いです^^

【1.バランスの取れた食事】

バランスの取れた食事とは、栄養バランスの取れた食事のことです。ヘルシー志向やダイエットのために野菜やフルーツだけの食生活になっていませんか?栄養不足は、女性ホルモンの分泌に悪影響を及ぼすことがあるので、妊娠しやすい健やかな体のためにも、普段から栄養バランスの取れた食事を心がけるようにしたいですね^^

冷えの改善には、体を温める食事をとることを意識しましょう!体を温める働きのある生姜やネギを薬味として活用する、料理のとろみ付けは片栗粉ではなく葛を使用すると葛の薬理効果で体を温めますよ☆葛には整腸作用もあるので、妊活中のストレスで胃腸が弱ったときにもおすすめです。特に女性は、月経中の冷えには気を付けたいですよね。経血の排出に伴い、体も冷えやすく、貧血のような状態になりやすいため、血の材料となる鉄を補う、赤身肉などのヘム鉄を食事に取り入れると冷えの予防につながります。血の巡りを良くすると、細胞に栄養が届きますから、卵子の質を高めるという意味でも、血流を良くするビタミンEを含むナッツ類はおやつにおすすめです(^-^)☆

これは食事ではないのですが、基礎体温が低い方は朝起きて「お白湯」を飲むと、妊娠しやすい体質になると言われています。白湯を飲むことで体が温まり、血流が良くなることで体内の余分な老廃物の排出、新陳代謝も高まることから基礎体温の改善につながると考えられています^^

妊活のためのバランスの取れた食事

【2.適度な運動】

運動は血行を促進して、体を内側から温めます。デスクワークが多く、座っている時間が長くありませんか?運動不足は、筋肉量も減少してしまうため、余計に冷えやすい状態に陥りやすくなります。体が温かいことは、卵子や子宮内膜の状態にとっても良い影響を与えるので、妊活中は体を冷やさないように気をつけたいですよね^^

冷えの改善には、気軽にできる簡単な運動を取り入れることを意識しましょう!特に下半身の筋肉は大きいので、熱量を生み出すために日頃から隙間時間に意識をして、下半身のエクササイズを取り入れましょう^^簡単な方法では、背筋を伸ばして、膣まわりを引き締めるようにつま先で立ちます。つま先立ちの状態で歩くとより効果的です☆この方法は下半身の筋肉を刺激するだけでなく、骨盤底筋群のトレーニングにもなるため、子宮の血流アップやフェムケアにも(^-^)☆巡りが良くなることで、子宮や卵巣の血流も良くなり、子宮内膜の厚みや卵巣機能の向上にもつながりますよ。

加齢による筋肉の低下も冷えの原因になるので、運動不足には気をつけたいですよね。筋肉が熱を生み出し、体温の約4割は筋肉でつくられると言われています!筋肉量の少ない女性は冷えやすいため、筋肉を増やすことも、冷えの対策になります^^

妊活のための適度な運動

【3.良質な睡眠】

睡眠不足は冷えの原因となり、冷えが睡眠の質を低下させることがあります。慢性的な冷えを感じている人は、寝つきが悪く、眠りが浅い傾向にあると言われています。あなたの睡眠はどうですか?睡眠不足は、ストレスの緩和や細胞の修復、成長ホルモンなどの様々なホルモンの分泌に影響を与えるため、妊活に限らず健やかな心身のためにも良質な睡眠を取りたいですよね^^

冷えの改善には、就寝前に体を温めることを意識しましょう!良質な睡眠には体温が関係していることをご存知ですか?寝る前に体を温めておくと、体の表面や手足から放熱されて、体内の深部温度が下がり、体は眠りの体勢に入っていきます。冷えやストレスの影響で体温が低い状態では、入眠までの体温調整がスムーズにいかないために、寝付きの悪さや眠りの浅さにつながってしまうのです。では、どのように対処すれば良いのでしょうか?(^-^)

夕食に生姜やネギ、唐辛子など体を温める食材を摂ること(タンパク質を一緒に食べることで、温め効果のアップが期待できますよ^^)、ストレッチなどで体をほぐして血の巡りを良くすること、お風呂でゆっくりと40℃くらいのお湯に浸かって体を温めましょう。

妊活のための良質な睡眠

このように生活習慣の質を見直すことは、体の内側から冷えを改善することになります!冷えを改善しなければならない!と一生懸命になっていくと疲れてしまうこともありますよね^^まずは、この行動は体を温めるかな?と日常生活の中で、自分の体に意識を向けることから始めてみてください(^-^)☆

冷えた体は、体温を逃さないようにと全身の血管を縮めるため、血流が悪くなって、さらに体が冷えるという悪循環を招きます。巡りの悪い状態では、細胞に栄養が行き届かないため、子宮や卵巣などの臓器の働きが低下して、その結果、妊娠しにくい状態へとつながっていくのです。

ということで、妊活には冷えのケアが大切!です。生活習慣の質を高めることで、体の内側から冷えを改善して、あたたかい体を目指しましょう^^次回は妊娠力を高める子宮温活について、ご紹介したいと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございます☆

著者プロフィール

Rachel Tamiya

Kanako
植物療法士/AMPP(フランス植物療法普及医学協会)認定メディカルフィトテラピスト

妊活では、自然妊娠、不妊治療(タイミング法、人工授精、体外・顕微授精)、流産、死産を経験。
心身ともに苦しいときに植物の力に支えられたことをきっかけに植物療法専門学校「ルボアフィトテラピースクールhttps://www.phytoschool.com/」にて、植物療法を学ぶ。これまでの自身の経験をもとに、WOMB LABOにてカウンセラーも務める。
Instagram:@phyto_kanako

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