妊活中のストレスは、フィトテラピーで整える。

植物療法士のKanakoです。

今回は、アロマやハーブを活用した妊活中のストレスケアについて、です。妊活中は、様々な場面でストレスを感じやすいものです。ストレスを完全になくすことは難しいですが、ストレスを軽減する方法を知ってから、気持ちが揺れるようなときも穏やかさを取り戻せるようになっていきました。

妊活中にストレスを感じることはありませんか?誰でも感情が揺さぶられることも、気持ちが落ち込むこともありますよね。心と体を癒してくれる薬用植物を活用するセルフケアは、気持ちの浮き沈みにとても役に立ちます。ストレスを感じたときは、こういう方法で気持ちを落ち着けることができる!と予め知っておくと、安心ですし、実際にストレスを感じたときにも、気持ちのコントロールもしやすくなります(^-^)☆

アロマやハーブを活用した妊活中のストレスケアについて

私は、妊活・不妊治療でストレスを感じたときにアロマやハーブを活用して、ストレスが軽減されたことが何度もあります。落ち込むこともありますが、植物の力を借りて、心を整えていくと、次第に次の周期に向けて頑張ろう!と気持ちも前向きになっていきます☆

では、妊活中のストレスケアついて、その内容に入っていきましょう♪今回はシチュエーション別にご紹介したいと思います。どうぞお付き合いいただけますと幸いです^^

またリセット!気持ちが落ち込むときに・・

リセットとは、生理が来たこと=妊娠しなかったことを意味する妊活用語です。妊娠に向けて努力したけれど、妊娠には至らずに生理が来ると落ち込みますよね。次の周期に向けて、気持ちを前向きに!とすぐに立て直すことができれば良いのですが、リセットが何周期も続くとストレスも積み重なっていきます。努力をしているから、その分、期待もする。がっかりするのは当然です。

落ち込んでしまったときは、気分転換が大切です!フィトテラピーでは、リラックスとリフレッシュ作用、気持ちを明るくする働きのある植物を中心に選びましょう☆

落ち込む気持ちには・・

ベルガモット精油

天然の抗うつ剤とも言われるベルガモットは、心のバランスを取ることが得意な香りです。それは、ベルガモット精油は他の柑橘系の精油とは成分に異なる特徴があるためです。成分の半分は神経を鎮めてリラックス作用のある酢酸リナリルやリナロール、残りの半分は気持ちを高揚させる働きのリモネンから構成されるため、リラックスと高揚の両方を併せ持つことから、心を穏やかにして、落ち込む気持ちを引き上げ、心のバランスを整えます。ベルガモットは日中の気分転換にも役立ちますが、気分が沈みやすい夜に使うこともおすすめです。軽やかな香りが心を楽にしてくれますよ^^

オレンジフラワーティー

ネロリ精油の原料であるオレンジの花を乾燥させたオレンジフラワーは、甘く濃厚な香りが不安やストレスを解きほぐして、気持ちを落ち着かせる働きがあります。穏やかな味にやや苦味もあり、落ち込んでいる心を元気づけてくれます。血液の循環を促すので、体全体を強壮させる働きがあります。ストレスからくる不眠や偏頭痛の緩和にも役立ちますよ^^

ベルガモット精油とオレンジフラワーティー

周りの妊娠を素直に喜べないときに・・

妊活中は友達や同僚、周りの人の妊娠報告を聞いたとき、心がザワザワとして、素直に喜べないこともあります。他の人の幸せを喜べない、そんな自分がまた嫌になってしまう。複雑な気持ちを感じるのは、あなただけではありません。心が狭いと自分を責めるのではなく、自分の心にゆとりがなくなっていることに意識を向けましょう。妊活を頑張り過ぎていませんか?無理をしていませんか?

ゆとりがなくなっているときは、心身を休めることも大切です!フィトテラピーでは、リラックス作用のあるアロマやハーブティーを取り入れて、ひと息つきましょう^^

ゆとりがなくなっているときには・・

フランキンセンス精油

フランス語で「本当の薫香」という意味のフランキンセンスは、古くから神聖な香りとして教会などで使用されてきました。瞑想を促すような香りは目を閉じて深呼吸をすると、心の乱れを鎮め、外に向いた意識を自分の内側に集中させてくれる精油でもあります。感情の波を穏やかにしたいときは、ゼラニウムやラベンダー精油とのブレンドもおすすめです☆

カモミールティー

万能ハーブとも言われるジャーマンカモミールは、感情的になってしまうときに気持ちを落ち着かせる働きがあります。神経が苛立っているとき、ストレスを感じたときは、カモミールティーにハチミツを少し加えてみたり、お鍋に牛乳とカモミールを入れてコトコト煮出すホットカモミールティーもおすすめです。ほんのり甘い香りと穏やかな味に、心と体もあたたまりますよ^^

フランキンセンス精油とジャーマンカモミールティー

なかなか妊娠しない!焦りを感じるときに・・

努力しても妊娠には至らず、時間だけが過ぎていくと焦る気持ちが募っていきますよね。不妊治療にステップアップして、採卵や移植後の状況によってはお休み周期が必要になることもあります。同じ場所で足踏みをしている、自分だけが取り残されているような気持ちになって、早く結果を出したいと焦りが生まれてくることがあります。そんなときは、まずは深呼吸をして、焦る気持ちを落ち着けましょう。他の人と比べず、あなたの心と体、自分のペースで妊活を進めれば良いのです^^

焦りを感じたときは、デトックスを意識しましょう!停滞感による焦り、先の見えない不安を自分の中に溜め込んでいませんか?心の状態は体にも影響を与えかねませんよね。フィトテラピーでは、デトックス作用のある植物を選びましょう!不要なものを手放したら、パワーチャージに意識を向けて、心身を巡りの良い状態に導きましょう。

焦りを感じているときには・・

ジュニパー精油

デトックスの代表的な精油であるジュニパーは、針葉樹の爽やかな香りが心身を浄化します。すーっと染み渡るような香りは、焦りや不安、ストレスを一掃し、気持ちをすっきりとさせてくれます。むくみを感じるときはマッサージを^^リンパの流れを促し、利尿作用も高く、体内の余分な水分や老廃物を排出します。滞っていたものを手放し、空いたスペースにパワーを充電したいときに、おすすめの精油です☆

ネトルティー

ビタミンやミネラルなど、体に必要な栄養素を豊富に含むネトルは、妊活中に活用したいハーブのひとつです。ヘモグロビンと似た構造式を持つ、クロロフィルという成分を含み、鉄分の補給にも役立ちます。ネトルは血液循環を促し、毛細血管まで血を巡らせる働きがあり、体の巡りがよくなることで元気を回復させてくれます。利尿作用もあるので、デトックスしたいときにも^^緑茶のような味わいで、他のハーブティーとも相性がよく、ほうじ茶など日本茶とのブレンドもおすすめです☆

ジュニパー精油とネトルティー

このようにフィトテラピーは、妊活・不妊治療中のストレスをやわらげて、心を整えてくれるものです!今回ご紹介しているアロマやハーブは、これが1番!というものではないので、お好みによってお選びくださいませ。

心の状態は、体にも影響を与えると思うのです。不安や焦り、イライラや落ち込みなど、心の揺らぎは誰にでもあることですが、そのような状態はできるだけ早く手放したいですよね。心の声を聞いて、アロマやハーブを活用したセルフケアで心のメンテナンスを行いましょう。体の健康にも繋がりますよ^^

ということで、妊活には心と体のケアが大切!です。次回は妊活に役立つ体のケア(冷え)について、ご紹介したいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございます☆

※フィトテラピー(植物療法)は医療行為ではありません。ご使用の際は、自己責任のもと、ご活用ください。治療中、投薬中の方は医師の指示に従って、ご使用ください。本記事で紹介したアロマやハーブに関する使用において、生じた問題に対する責任は負いかねます。
 

参考文献:
ハーブティーバイブル 東京堂出版 ヴィクトリア・ザック著
アロマテラピー図鑑 主婦の友社 佐々木薫監修

著者プロフィール

Rachel Tamiya

Kanako
植物療法士/AMPP(フランス植物療法普及医学協会)認定メディカルフィトテラピスト

妊活では、自然妊娠、不妊治療(タイミング法、人工授精、体外・顕微授精)、流産、死産を経験。
心身ともに苦しいときに植物の力に支えられたことをきっかけに植物療法専門学校「ルボアフィトテラピースクールhttps://www.phytoschool.com/」にて、植物療法を学ぶ。これまでの自身の経験をもとに、WOMB LABOにてカウンセラーも務める。
Instagram:@phyto_kanako

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