世界のフェムテック
vol.2 女性に多い膀胱炎とアメリカのクリニック

最終更新 2022.01.13 by WOMB LABO編集部

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vol.2 女性に多い膀胱炎とアメリカのクリニック

Hi, Rachelです。海外のフェムテック情報をお伝えする世界のフェムテック
ここでは、世界の女性たちのカラダの悩みや、その体験談についてもお届けしています。

さて、今回は、女性に多い膀胱炎について。

特に若い女性に多いと言われている膀胱炎。ひりひり、痒み、灼熱感。トイレに行っても行ってもなくならない尿意と残尿感。外陰部の雑菌が尿道から入ると、膀胱内の細菌が増えて炎症を起こしたり、放っておくと排尿時の痛みや血尿になることも。疲れやストレスで免疫力が低下することでなりやすいとも言われているため、女性は特に気を付けないといけません。

私がはじめて膀胱炎になったのは、小学校高学年の頃。
・トイレを我慢しない
・水分を多めに取る
・しめつける下着は履かない
・おしりは前から後ろに拭く
と教わり、抗生物質をもらったのを記憶しています。

そして、人生2回目の膀胱炎は、アメリカ在住中の大学生の頃。レポートや課題に追われ、睡眠と 食事以外は勉強のため缶詰状態だった時期。

トイレに行く時間も惜しむほどで、何の我慢大会だったのか、あの頃の自分につっこみたい。座っている時間も多く、タイトなジーンズで下半身を締め付け、若く無知だった頃。いま考えると恐ろしいものです。

そして、病院で受診し、クランベリーのサプリメントを渡され言われたこと。それは、「水分をたっぷりとって、しっかりやすんでね。回復してもパートナーとのセックスの直後は多めの水分補給をし、しっかりと排尿するように!」でした。抗生物質は処方されず、カフェインや刺激物を控え、しばらく注意しながら生活するとカラダは回復しました。

「膀胱炎といったらクランベリー」と長年言われてきましたが、近年ではクランベリーの尿路感染を防ぐ効果はあまり期待できないという研究結果が発表されたと言います。意見は賛否両論ありクランベリーの感染予防の効果は有効だという情報も非常に多く見られます。

研究発表を見るとクランベリーは、プロアントシアニジンという成分が、細菌が膀胱の粘膜に付着するのを防いでくれ、感染症の予防を期待できると言います。利尿作用も高いことから排尿を頻繁にすることで細菌の定着を防げる可能性が高いという情報も。あまり期待できないと言っている医者たちも有効でないとは言いきれないため、数か月試して効果を感じなければやめたほうが良いと言っています。少なくとも、私や私の周りの女性たちには効果はあったので、病院で受診した上で、セルフケアとして取り入れてみるのはありでしょう。

薬の代わりにサプリメントを出してくれたアメリカのクリニックですが、医療機関によってはもちろん抗生物質を出すところも多くあります。カリフォルニア州の医療の現場で統合医療としてヨガ、鍼灸、レイキ、瞑想といった様々なalternative medicine(代替療法)が取り入れられているのも事実。その一方で、日本のように公的な医療保険制度がないので国民全員が日本のような感覚で医療を受けられてないという問題も。

ちょっとここではこのアメリカの医療制度について少し触れてみます。日本では公的医療保険制度があり、病気やケガなどしても医療費の一部が負担軽減されています。これを当たり前のように思うかもしれませんが、アメリカはこの公的な医療保険制度がないのです。私がアメリカにいた時は大学で保険に入っていたので、アメリカの医療を日本並みにうけることができたけれど、一般的には企業や民間の保険に自主的に加入しない限り、実費で診察を受けることになります。これがどういうことかというと、下手に病気になれないということ。うっかり保険に入っていなくて盲腸にでもなったときには、100万円以上請求されてしまいます。

こういった背景もあり、アメリカでは風邪やちょっとした不調で病院へ行く習慣はなく、自分で市販の薬を買って対応することも多いと言います。そして、特にカリフォルニアやhealth conscious の人々(健康意識の高い人々)が集まる地域では、何十年も前から「自分のからだは自分で守る」という意識で予防医学として代替療法、自然療法、ナチュラルサプリメント、ホリスティックなヘルスケアを取り入れて生活しているのが見られます。
このアメリカのセルフケア事情については、今後またコラムでご紹介していきますね。

参考文献
How Cranberry Products Prevent Urinary Tract Infections
Mary Ann Liebert, Inc./Genetic Engineering News. Science Daily, March 12, 2009
https://www.sciencedaily.com/releases/2009/03/090309121937.htm

Jen Gunter, MD. “The Vigina Bible.” Published by Citadel Press, Kensington Publishing Corp, 2019; 316-317

著者プロフィール

Rachel Tamiya

Rachel Tamiya

フェミニンケア・女性のウエルネスケア業界で海外営業企画を担当。
学生時代、新社会人時代とアメリカで過ごす。コロナ禍前は1年に11か国と仕事やプライベートで海外渡航することも。
自身の海外体験を通し、世界のフェムテック事情やフェムテック経験談を取材、独自の観点から紹介する。

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