「私の妊活」について

最終更新 2023.09.20 by WOMB LABO編集部

はじめまして、植物療法士のKanakoです。

この連載では「妊活」をテーマに、妊娠に向けて心と体を整えるポイント、妊娠力をアップさせる秘訣など、これまでの経験から取り入れて良かったことや失敗談も含めて、妊活の知識や情報について幅広くお伝えしていきたいと思っています。

私は妊活を通じて様々な経験をしてきました。期待とは裏腹に思うようにいかないもどかしさや焦り、心も体も苦しい時期もありましたが、振り返ってみると植物の力にもたくさん支えてもらいました。
この連載では、妊活のリアルを皆さんと共有しながら、気持ちがふっと軽くなったり、前向きになるきっかけを感じていただけるような場にしていきたいと思っています。

第1回目は「私の妊活」についてお話させてください。
「妊活」をテーマとした連載を担当させていただくきっかけは妊娠を望んでから経験してきたこと、乗り越えてきたことがちょっと多いからかも知れません。
文字にすると重たく感じる箇所もあるかと思いますが、どうぞお付き合いいただけますと幸いです^^

「妊活」はまさかの連続!

私はこれまで子宮の病気、自然妊娠、不妊治療(タイミング法、人工授精、体外・顕微授精)、流産と死産を経験しました。
生理も順調、大きな病気もしたことがなく、すぐに妊娠するだろうと思っていましたが、現実はそうではありませんでした。まさか自分がこれだけ経験するとは思ってもみませんでした。

32歳で結婚して、当時は仕事が忙しく妊活に意識を向ける余裕がありませんでした。
その気になれば、いつでも妊娠できるだろうという根拠のない自信をもっていたことも事実です。
一般的に高齢初産と言われる35歳になって、そろそろ妊活に取り組んでみようかなと思い、自己流のタイミング法を始めます。
半年経っても妊娠しない・・あれ?そう思って、家の近くの婦人科に行ってみました。

妊娠の仕組み、自分の体のこと、知っていますか?

それまで生理周期を記録するアプリを使って、そこで予測される排卵日に自己流のタイミングをとっていました。婦人科の先生に「基礎体温表はつけていますか?」と聞かれて、そこで初めて基礎体温について知ることになります。
無知にも程がありますが、妊娠の仕組みや自分の体について、きちんと学ぶきっかけがこれまでなかったのです。
3ヶ月間、基礎体温表を記録すると低温期や高温期、排卵のタイミングなど自分の状態を大まかに把握できるようになりました。排卵日前後の基礎体温の変動を確認してみると、アプリの予測と排卵日がずれていることもありました。これでは妊娠しない訳です^^;

妊活を始めてから1年近くが過ぎましたが妊娠には至りません。不妊治療に進むべきか?当時は不妊治療に関する知識もなく、治療は痛そうで怖い、お金も掛かりそうというネガティブなイメージが先行していました。
その頃、排卵の時期に卵巣が少し痛むことがあったので、検査のために大学病院を受診しました。検査結果は問題なく、そこで先生に妊娠について相談したところ、大学病院でタイミング法から始めてみることになりました。

卵管は通っている?子宮の状態は?と一般的な検査を行い、全て問題ありませんでした。そのうち妊娠するだろうという雰囲気を感じて、ホッとしたことを覚えています。
排卵誘発剤を服用して、内診で排卵日を予測する。医師から「この日にタイミングをとってください。」と指示が出ます。この日と言ってもタイミング法の場合は、排卵日前後にできるだけ多く性交渉をするように言われます。妊娠には至らず、この状況が何周期も続くと夫も私もお互いにストレスを抱えるようになりました。

次第に妊活に対する足並みが夫婦で揃わなくなっていきました。同じ方向を向けなくなってきたこと、妊活に関する話題でぶつかることが増えたので、この状態では元も子もないと思い、夫婦で話し合って妊活は一旦お休みすることにしました。
妊活から離れたら妊娠する説を心のどこかで期待していましたが、私たちはそうではありませんでした。

不妊治療に挑戦するも、まさか・・。

30代も後半に差し掛かり妊活再開と同時に、不妊治療専門クリニックを受診しました。不妊治療に入る前に卵管造影検査や感染症など一通りの検査を行います。
子宮の状態を診る内診でポリープが見つかり、ポリープは着床の妨げになる可能性があるとのことで切除をしました。ポリープがあったこと以外は全て問題なかったので、人工授精から始めてみましょうということになりました。

ところが、ポリープの病理検査の結果、子宮の病気が見つかります。前癌状態の細胞が見つかり、放置すると癌化する確率が高いというものでした。
妊娠を希望して行った先で「医師の許可が出ない限りは妊娠しないように。」と言われ、標準治療は子宮全摘出だと聞いて目の前が真っ暗になりました。

転院して、治療が始まります。幸いにも精密検査の結果、子宮温存療法を選択することができ、投薬と手術の治療を受けました。治療で使用するホルモン剤の副作用で更年期障害のような症状に悩まされましたが、フェムケアとハーブでセルフケアを行うと不調が緩和していきました。
その後、病気は寛解し、自然妊娠しますが死産を経験します。

死産の後は心身の不調が続き、ようやく不妊治療を開始する頃には40代になっていました。顕微授精を行い、妊娠するも繋留流産になりました。
二度の妊娠が途中でダメになってしまう原因はどこにあるのか?一般的な不妊治療の検査の他にも夫婦の染色体検査など考えられることに対して検査を行いましたが、ここでも不妊の原因は見当たりませんでした。カルテには「原因不明不妊」と記載されていました。

どうしたら良いのか?妊娠力を上げるために出来ることは?途方に暮れていたとき、書店で手に取った植物療法の本から妊娠に向けてのヒントを得ました。

妊活×植物療法で妊娠力アップ!

体外受精をすれば妊娠するだろう!と思っていましたが、不妊治療は魔法の治療ではないことも実感しました。クリニック任せにしていたことを反省して、生活習慣を見直し、ハーブやアロマなどのフィトテラピーを活用したセルフケアを実践しました。

この取り組みが結果的に卵子や精子の質を高めること、ストレスケアもうまく出来るようになり、心と体が整うことで妊活も前向きに取り組めるようになりました。妊娠を望むときに、自分の生活を振り返って、自分の体に関心をもつことは妊娠力を高める第一歩になります。

それからは人体実験のように色々なことに挑戦しました^^仮説を立てて実践、結果を検証する。
不妊治療では血液検査や内診など数値で自分の状態を把握できることから、セルフケアの効果を検証しやすく、セルフケアの期間に比例して採卵や授精結果などの成績が上がっていくこともわかりました。

妊活中のストレスケアは「心の声、体の声を聞く」こと!

妊活は心身ともにストレスを抱えやすいもの、不安や苦悩をひとりで抱え込みやすくもあると思います。これまでの経験をコラムという公の場に書いている私ですが、当時は自分の妊活について家族以外には話していませんでした。

特に死産や流産は言葉にならない程の辛さが伴います。死産の後は外に出ることもできなくなり、情緒が不安定な日々が続きました。心が不安定な状態が続くと、体も同じように不安定になって、心と体は連動しているのだと感じました。塞ぎ込む気持ちをゆるめてくれたのは植物の優しい香りでした。
心が元気になると気持ちも前向きになり、次第に体も元気になっていきました。逆もしかり!体の不調は心にも影響します。心の声と体の声に耳を傾け、ひと呼吸おいて自分と向き合う習慣が日々を健やかに、ストレスに対する強さも育んでくれました。
心が疲れていると感じたとき、前向きになりたいときにはアロマテラピーの香りを、体の冷えや強張りを感じたらハーブティーを飲んでみましょう。心身が癒され、エネルギーが湧いてきます^^

妊活はマイペースにいきましょう♪

年齢やライフスタイル、妊活のステージも人それぞれです。妊活において「決して、人とは比べないこと」も大切なことだと思うのです。自分の心と体に意識を向けて、今の自分に必要なことを見極めて、できることをコツコツと続けていくと心身は整っていきます。
辛いときは立ち止まって無理をせずに、たまには不摂生してもOK!マイペースを大切に、おおらかな気持ちで妊活に取り組んでいきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございます☆
次回からは妊娠力を上げるための具体的な取り組みについてご紹介したいと思っています。

著者プロフィール

Rachel Tamiya

Kanako
植物療法士/AMPP(フランス植物療法普及医学協会)認定メディカルフィトテラピスト

妊活では、自然妊娠、不妊治療(タイミング法、人工授精、体外・顕微授精)、流産、死産を経験。
心身ともに苦しいときに植物の力に支えられたことをきっかけに植物療法専門学校「ルボアフィトテラピースクールhttps://www.phytoschool.com/」にて、植物療法を学ぶ。これまでの自身の経験をもとに、WOMB LABOにてカウンセラーも務める。
Instagram:@phyto_kanako

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