森田敦子が考えるフェムテック vol.5

最終更新 2023.03.28 by WOMB LABO編集部

森田敦子が考えるフェムテック
第5回 フェムテックと生理〜生理痛を放置しないで〜

みなさん、こんにちは。森田敦子です。

今日は「フェムテックと生理」についてお話したいと思います。

女性に生まれたわたしたち、生理の悩み、尽きないですよね?

女性は10歳前後で初潮を迎えてから、閉経の平均年齢の52歳になるまで、約40年間、生理というものに向き合います。

生理の1週間はおなかが重く、経血も気になります。お手洗いにいくのも大変な生活です。その1週間だけでなく、来る前の1週間は生理独特の違和感を腹部に感じる人も多いと思います。また生理が終わった日から1週間もその疲れを感じる人もいるかもしれません。

そう考えると、1ヵ月のうちで女性が完全に元気でいられるのは、生理の1週間、その前後の2週間を抜いた、たった1週間。この事実を女性だけでなく、男性にもぜひ知ってほしいと思います。ですから、女性の体は本当にデリケートなのです。大切に扱ってあげましょう。そしてこの現実をぜひ男性にも知っていただきたいと思います。

生理まわりのフェムテックはかなり進んでいるのではないでしょうか?代表的なのは吸水ショーツです。吸水する分量によっていろんなタイプがありますので、ぜひ、WOMB LABO代官山の店頭などで、素材の肌ざわりや伸び感などを確認していただきたいと思います。以下の動画もぜひ参考にしてください。

【動画で検証】吸水ショーツマニアが徹底比較!吸水性は?蒸れにくさは?5社本音レビュー
https://womblabo.com/web-journal/wellness/menstruation/2201/

吸水ショーツでは心配な方のために、使いやすい月経カップもあります。こちらは慣れてしまえば、ナプキンと違ってショーツを汚す心配もないため、試す価値はあると思います。

月経カップとは?使い方やメリット・デメリット、市販の商品などについてご紹介します
https://womblabo.com/web-journal/wellness/menstruation/261/

月経カップが苦手で普通のナプキンをという方には布ナプキンという考え方があります。洗って何回も使うことができるので地球環境にやさしいと言われています。使い捨てナプキンがいいという方には、オーガニックコットンを使用したものを試してみてほしいと思います。WOMB LABOでも「sisifille(シシフィーユ)」というブランドをご案内しています。

https://store.womblabo.com/collections/sisifille

生理痛をみくびらない

もしあなたが生理痛や生理不順、あるいはPMS(月経前症候群)など、月経にまつわるさまざまな問題に悩まされているならば、放置せず、しっかり向き合っていただきたいと考えます。

なぜなら生理痛があることは、”普通ではない”からです。生理痛に慣れてしまっているなんてとんでもない。しっかり自分の体の声を聞いてほしいと思います。

生理痛のひどさを我慢してしまう人がいるようですが、それでは100年時代をともにするからだに、大きな負担をかけることになります。そんなときは、すぐに産婦人科で見てもらいましょう。次回連載で「マイ産婦人科」についてお話していますが、最初は産婦人科に行くのが怖いかもしれません。ですが、フランスのように行きつけの産婦人科を作ることで、生理だけでなく、乳房の違和感や妊活などの相談ができる、自分の体に向き合ってくれる頼もしい存在になっていくと思います。

著者プロフィール

森田敦子

森田敦子

日本におけるフィトテラピー、フェムケアの第一人者。
株式会社サンルイ・インターナッショナル代表。
パリ13大学で植物薬理学・性科学を学び、帰国後は植物療法による知見を活かし介護や産前産後の現場で尽力。フェムテックの先駆けとなるフェムケアの啓蒙活動も行う。2013年デリケートゾーンケアブランド「アンティーム オーガニック」処方・開発、「ルボア フィトテラピースクール」主宰。2020年、トータルライフケアブランド「Waphyto」創設。私生活でも42歳で自然妊娠・出産。「潤うからだ」ほか著書多数。

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