最終更新 2021.11.04 by WOMB LABO編集部
いつでも産めるからだづくりには腟トレも大事
腟トレとは骨盤底筋という骨盤の下部に存在するハンモックのように内臓を支えている筋肉のトレーニングのこと。
腟トレをすることで、血流を良くすることをはじめ腟への意識を向けることが何より大切です。
腟トレをしていてよかったと思うことは、生理中の経血コントロールがしやすかったこと。経血コントロールとは、月経血の排出をコントロールするというもので、トイレの際に経血を押し出して、それ以外のときは少しだけの排出にとどめておくことができます。それによって、ナプキン漏れを気にすることなく過ごせますし、頻繁にナプキンやタンポンを変える必要がありませんでした。
妊娠中によくある尿漏れも悩まずにすみました。
ほかにも、腟トレは骨盤内の血流UP効果から子宮の冷えを予防したり、尿漏れ予防、お尻や内転筋と連動しているのでそれらの引き締めにも良い影響を与えます。
腟トレの方法は大きく分けて2つあります。自分の締める力でトレーニングする方法とグッズを使ったトレーニングの方法があります。まずは自分の締める力でトレーニングをはじめてみてください!
自分の締める力を利用するトレーニング方法
①仰向けに横になって、ひざをまげて立たせます。
②お尻をこぶし一つ分持ち上げて、息を吐きながら腟をしめて(尿道や肛門、腟を内側に吸い込むイメージでOK)3秒キープ
③ゆっくり息を吸いながら元にもどします。
②~③を無理のない範囲で繰り返し行いましょう。
グッズを使ったトレーニング方法
様々なブランドから腟トレボールというグッズが売られています。翡翠やローズクォーツなど石で出来ているものもありますが、使いやすいのはシリコンでできたボール。専用の腟トレボールには紐がついていて、安全に使うことが出来ます。
腟トレボールを挿入する際は力を抜いていれていきますが、難しい場合は腟専用の保湿ローションやオイルを塗ってから挿入するとスムーズです。腟トレボールは大きさや重さ、形にバリエーションがあり、最初は軽いものからスタートしていきます。ボールの重みが骨盤底筋を刺激して鍛えることができるので、挿入して数十分普通に過ごすだけでOK。ついている紐を引っ張りながらも、簡単に抜けないように腟を締めてボールをひきとめておくトレーニング方法もあります。(一人綱引きみたいですよね(笑))
これらのトレーニングに慣れてきて、膣トレの効果を目でみたい人には、スマホと連動している腟トレグッズもあって、腟圧を自動で計算してくれます。
腟トレグッズを使うことは腟に意識を向けやすくなるので、なんとなくやっているけどイマイチ分からないという方や続かないという方にもおすすめです。
▼WOMB LABOで取扱中の腟トレアイテムはこちら
https://store.womblabo.com/collections/vaginal-training
骨盤底筋は出産時や加齢とともに衰えていき、骨盤内の子宮や膀胱といった臓器を骨盤底筋が支えきれずにそれらが腟外へ出てしまう「臓器脱」という症状を経験する人も実は少なくありません。腟トレは何歳からでもいつからでも大丈夫。少しづつ毎日の中に取り入れていきたいですね。
著者プロフィール
南上夕佳(なんじょう ゆか)
植物療法士 /ルボア フィトテラピースクール副代表
INTIME ORGANIQUE by lebois インストラクター。
ホルモンバランスを崩したことがきっかけで植物療法専門校「ルボア フィトテラピースクール」にてAMPP(仏植物療法普及医学協会)認定資格取得後、自身の体験を活かし「女性の幸せ」をベースに、老舗百貨店やスクールで数々のセミナーやカウンセリングを行う。
現在は日本における植物療法の第一人者・森田敦子を師事し啓蒙活動を行いながら、ルボア フィトテラピースクール副代表として講義および講師育成をおこなうと同時に、女性のパーツケアブランド「アンティーム オーガニック by ルボア」のインストラクターも務める。
著書に『自然ぐすり生活』(ワニブックス)がある。現在2児の母。
Instagram:@yuka_nanjo