植物療法士のKanakoです。
今回は、妊娠力を高める入浴法について、です。冷えは卵巣や子宮の機能を妨げる大きな要因となるため、あたたかく巡りのよい体をつくることは、妊活にはとても大切ですよね!これまでのコラムでは、生活習慣の見直しと子宮温活の観点から、あたたかい体をつくるセルフケアについてご紹介をしてきました。生活習慣を見直して、血液の巡りをよくすることで体の隅々まで栄養を運びます。そして、子宮温活で子宮まわりの環境を整えることで、妊娠しやすい体に整えましょう^^今回は更に、体を妊活モードに高めていくためのセルフケアをご紹介したいと思います。毎日の入浴法を見直して、妊娠力を高めましょう(^-^)☆
実は入浴法の見直しは、あたたかい体をつくるだけではないのです。リラックス効果や質の高い睡眠をもたらし、心と体を整えるため、妊娠力を高める、大切な要素を兼ね備えています☆
もくじ
妊娠力を高める入浴法、そのメリットとは?
冷えの緩和
入浴によって血行が促進されると体全体の巡りがよくなるため、全身があたたまり、血液が子宮や卵巣に十分な栄養を送り届けて、生殖機能を高める。
リラックス効果
お湯の温度を調整すると、交感神経と副交感神経をコントロールすることが可能なため、自律神経のバランスが整い、ストレスを抱えやすい妊活中の心をケアする。
良質な睡眠
入浴で体温が上がり、就寝時間までに体温が自然に下がっていくことで眠りがスムーズに訪れるため、質の高い睡眠が、睡眠中のホルモン分泌を促して妊娠力を高める。
では、妊娠力を高める入浴法について、その内容に入っていきましょう♪妊活に大切な要素を入浴から取り入れるには、いくつかのポイントがあります。皆さまの入浴法の知識や情報のアップデートになれば幸いです☆今回もどうぞお付き合いいただけますと幸いです^^
ぬるめのお湯にたっぷりつかろう!
妊娠力を高めるにはシャワーだけではなく、全身浴で体を芯から温めましょう!全身浴は血液が体全体にくまなく循環することで、体が芯から温まって冷えの緩和につながります。リラックス効果をもたらすためには、ぬるめのお湯(39〜40℃)に肩までゆっくりつかりましょう。ぬるめのお湯は副交感神経が優位になり、リラックス効果をもたらします☆逆に、熱いお湯は交感神経を優位にするため、妊活中のストレスケアや心の緊張にはぬるめのお湯がおすすめですよ^^
15分を目安に全身浴をしよう!
15分とは、血液を手足の末梢まで、くまなく循環させて、全身をあたためるための入浴時間の目安です!心臓から押し出された血液は、全身を巡って心臓に戻るまで約1分間と言われています。15分の入浴で15回ほど循環しますよね。入浴時間が短いと血液循環の回数も少なくなるため、冷えの緩和、妊娠力を高めるためには15分ほどの入浴時間がおすすめです☆入浴中は汗が出るので、入浴前や後にコップ1杯程度のお水を飲んで、脱水症状に気をつけてくださいね^^
お風呂は就寝の1時間半前までに!
ぬるめのお湯で温まった体は、約1時間30分ほどで自然に体温が下がっていきます。この体温が下がってきたタイミングが入眠を促して、ぐっすり眠ることをサポートします!睡眠を促すホルモンのメラトニンには、卵子の質を低下させる酸化ストレスを抑制する働きがあるので、卵子を老化から守ってくれると言われています☆睡眠中には成長ホルモンをはじめ、妊娠に影響する様々なホルモンが分泌するので、良質な睡眠を確保することは妊娠力を高めることにつながるのですよね^^
不妊治療中の方は採卵・移植の後にシャワー浴を指示されることがあるかと思います。全身浴ができないときは、シャワーを首元にあててくださいね☆首には太い血管が通っているので、首元を温めることでたくさんの血液が全身を巡り、効率よく体をあたためることができます。緊張や不安で凝り固まった肩や首の凝りをケアにもなりますよ^^
フィトテラピーを活用しよう!
日々の入浴にフィトテラピーを取り入れて、自然の力で妊娠力を高めましょう!アロマバスは手軽で簡単にできるセルフケアなので、フィトテラピー初心者の方にもおすすめです☆アロマバスソルトの作り方は、天然塩(大さじ1程度)に精油(5滴程度)を混ぜて完成です。手軽に作れて、心と体のケアに役立ちますので、ぜひ日々の入浴法に取り入れていただけると嬉しいです^^
ぽかぽかバスソルト
オレンジスイート 2滴
ゼラニウム 2滴
パチュリ1滴
リラックスバスソルト
クロモジ 3滴
クラリセージ 1滴
ネロリ 1滴
ぐっすりバスソルト
ラベンダー 2滴
ユズ 2滴
サンダルウッド 1滴
アロマバスは入浴による効果を高めるだけでなく、お風呂上がりの体の温まりも維持してくれます。ストレスを感じたときは、浴室の電気を消して暗くして、目を瞑って深呼吸をすると植物の香りに癒され、リラックス効果がより高まるように感じます^^ここでご紹介しているブレンド案は、これが1番!というものではないので、お好みによってお選びくださいませ。
このように日々の入浴で心身を整えることが、妊娠力を高めることにつながります!妊活・不妊治療のセルフケアは、血流を良くして、子宮や卵巣に十分な栄養を運ぶことがポイントになります。高齢妊活の場合は、卵子の老化を防ぐために、細胞のケアも必要ですよね^^細胞を元気にするためのセルフケアは、vol.03のコラムをご参照くださいませ。これまでのコラムでは、妊活セルフケアのカギである、細胞と血流(冷えケア)についてご紹介をしてきました。
次回からは、妊活のステージ別のセルフケアについてご紹介したいと思っています。妊活・不妊治療とひと言でいっても、タイミング法と体外・顕微授精では違うのですよね。私自身もそれぞれのステージで、そのときの悩みや課題も違っていたように思います。一括りにするのが難しい分野だからこそ、細分化してお伝えしていきたいと思っています(^-^)☆
ということで、次回はタイミング法のセルフケアについて、ご紹介したいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます☆
著者プロフィール
Kanako
植物療法士/AMPP(フランス植物療法普及医学協会)認定メディカルフィトテラピスト
妊活では、自然妊娠、不妊治療(タイミング法、人工授精、体外・顕微授精)、流産、死産を経験。
心身ともに苦しいときに植物の力に支えられたことをきっかけに植物療法専門学校「ルボアフィトテラピースクールhttps://www.phytoschool.com/」にて、植物療法を学ぶ。これまでの自身の経験をもとに、WOMB LABOにてカウンセラーも務める。
Instagram:@phyto_kanako