最終更新 2023.12.28 by WOMB LABO編集部
植物療法士のKanakoです。
今回は、妊活にフィトテラピーが効果的な理由について、です。私は原因不明不妊と診断されてから、あらゆる方法を模索してきたように思います。あれが良い!と聞いたらそれを試してみて、人体実験のように色々なことを取り入れていました^^;フィトテラピーの本に「妊活・不妊」のキーワードを見つけたとき、直感でこれだ!と思ったことを今でもはっきりと覚えています^^☆
妊娠は精子細胞と卵細胞という細胞の出会いから始まります。前回のコラムでは、細胞を元気にする、3つのポイント!ということで、バランスの取れた食事と適度な運動、良質な睡眠は妊娠力を上げる基本となることをご紹介しました。この3つのポイントに、ハーブやアロマなどの植物の力を役立て、妊活力を高めましょう。
では、妊活にフィトテラピーが効果的な理由について、その内容に入っていきましょう♪今回もどうぞお付き合いいただけますと幸いです^^
もくじ
フィトテラピー(植物療法)とは?
「Phyto(植物)」と「Therapy(治療、療法)」を組み合わせた言葉で、植物のもつ薬理作用で自己治癒力を高め、体の不調を予防・解消する伝承療法の総称です。ハーブティーを飲むことやアロマトリートメント、サプリメントを摂ることもフィトテラピーです。
日本では、まだ聞きなれない言葉かも知れませんが、冬至の柚子湯なども古くから伝わる伝承療法のひとつです。
植物の力は、全体の調子を整える!
フィトテラピーは、植物がもつ様々な力、薬理作用を利用します。薬のように特定の成分を摂取するのではなく、植物全体を取り入れて、包括的に働きかけます。例えば、ラベンダーの香りには鎮痛作用がありますが、これは体の痛みを和らげるだけでなく、心の不調にも働くのです。このように植物の力は、心と体の両方に働きかけて、体と一緒に心も整っていき、私たちが本来持っている自己治癒力を高めます。
フィトテラピー×妊活のメリットとは?
妊活にフィトテラピーを取り入れて、よかった^^と思うこと、3つをご紹介します☆
1. 妊娠力を高めるための必要なケアができる!
卵子の質や子宮内膜の環境を考えても、冷えやストレスを抱えている状態は良いとは言えません。冷えには、血行を促進する働きのあるヴァンルージュのハーブティーを飲んで、ユズ精油で手足をマッサージすると効果的です。ユズの香りには、心をあたためる働きもあるので、体と同時に心もあたたまります^^植物の力には、冷えの緩和、ホルモンバランスを整える働きや抗酸化、リラックスなど妊活中に役立つ様々な作用があります。
2. 心と体のケアが同時にできる!
ストレスがかかると体内に活性酸素が生じて、それが体のサビとなって細胞の老化にも影響すると以前、ご紹介しましたが、妊活中はストレスを感じやすいものです。妊活中は、心のケアも欠かせません。皆さんは不安や緊張、ストレス感じたとき、植物の心地よい香りに触れて、心がふっと軽くなったり、リラックスした経験はありませんか?これは植物の中に含まれる成分が、心と体の両面に働きかけた結果の作用です。心の強張りがほぐれると、体の余分な力が抜けて、巡りも良くなります。心と体は連動しているのですよね^^
この部分を自律神経のバランスという視点から、もう少し掘り下げてみましょう!緊張感、ストレスを抱えた状態が続くと、交感神経が優位になる時間が増えることで、様々な不調の原因となります。そのひとつに、末端に血液が届かないことで、手足が冷えるという不調も生じます。体が冷えていると血流が滞るので、細胞にも十分な栄養が運ばれにくい状態になりますよね。自律神経の乱れは、ホルモンバランスの乱れにもつながるので、妊活においても気をつけたいポイントです。
3. 生活習慣の質を高めることができる!
妊娠力を高める基本の「き」は、生活習慣を見直し、バランスの取れた食事と適度な運動、良質な睡眠を心がけることです。フィトテラピーを取り入れると、食事・運動・睡眠の質を高めることができます。食事には、消化を助ける働きのあるハーブを摂り入れることで栄養の吸収につながります^^運動の後は、ハイビスカスやローズヒップがおすすめです!疲労回復をサポート、豊富なビタミンCは抗酸化作用によって細胞の老化を防ぎます。睡眠にもフィトテラピーを活用しましょう!ラベンダーなどの安眠作用のある香りを寝室に、就寝前にリラックス作用のあるハーブティーを飲んで、心身をゆるめることで睡眠の質も高まりますよ。
このようにフィトテラピーは、心と体の不調を整えて、妊娠しやすい体づくりの基本となる生活習慣の質を高めます!植物の力を取り入れて、細胞レベルから体調を整え、心も整えて、心身ともに健やかに^^フィトテラピーには、妊活をサポートする要素がたくさん詰まっています☆
これまでの記事では、妊娠や私たちの体の仕組み、生活習慣の見直しポイントなどをお伝えしました。妊活という視点から、セルフケアをご紹介しましたが、食事・運動・睡眠は私たちの健康を支える土台となるものなのですよね。生活習慣が整っていると、植物の力も実感しやすくなります^^
フィトテラピーを取り入れたセルフケアで、心身の健やかな状態を保ち、妊活ともっと心地よく付き合いたい!そう思っています(^-^)妊活の様々なステージを経験してきた中で、その時々をサポートしてくれたアイテムもご紹介させてくださいませ。
ということで、次回は妊活に役立つフェムケアアイテムついて、ご紹介したいと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございます☆
著者プロフィール
Kanako
植物療法士/AMPP(フランス植物療法普及医学協会)認定メディカルフィトテラピスト
妊活では、自然妊娠、不妊治療(タイミング法、人工授精、体外・顕微授精)、流産、死産を経験。
心身ともに苦しいときに植物の力に支えられたことをきっかけに植物療法専門学校「ルボアフィトテラピースクールhttps://www.phytoschool.com/」にて、植物療法を学ぶ。これまでの自身の経験をもとに、WOMB LABOにてカウンセラーも務める。
Instagram:@phyto_kanako