世界のフェムテック
vol.4 わたしの出産体験 ドイツ編  

世界のフェムテック vol.4 わたしの出産体験 ドイツ編  

最終更新 2022.05.24 by WOMB LABO編集部

Hi, Rachelです。海外のフェムテック情報をお伝えする世界のフェムテック。

今回のテーマは出産。自然分娩、帝王切開、無痛分娩と、人によってそれぞれ違う出産体験。無痛分娩の割合が高い北米やヨーロッパなどと比べると日本は圧倒的に少なく、産後ケアや産後院を利用することが習慣である台湾をあげれば、国によって出産事情も大きく変わります。そんな世界各国の出産。実際の体験はどのようなものなのでしょうか。

最初にご紹介するのは、ドイツで2人のお子さんを出産された女性のお話です。
【名前 望月かず / 年齢 44歳 / 長男7歳 次男5歳 / ドイツ在住 7年】

ドイツに移住したのは7年前という望月かずさん。お仕事で出会ったドイツ人の旦那さまと結婚生活をスタートするために渡独。渡独直前に妊娠がわかり、新しい土地での生活に加え、言葉の壁もあり不安だったといいます。

わたしの出産体験 ドイツ編

わたしが選んだ病院と分娩

男の子を2人、ドイツで出産しました。自然分娩です。初めての場所で初めての出産ということもあり、すべてが手探りでした。言葉がまだわからなかったので、その不安が一番大きかったかもしれません。1人目の出産の痛みが忘れられず、2人目は無痛分娩に切り替えました。

ドイツの病院では、分娩方法も豊富で出産前に紹介され、そこから選ぶことができます。日本でもあるように専用のバスタブにお湯をためて出産する水中分娩や、天井から下がっているロープを利用する分娩など、いろいろな分娩方法がありました。分娩室も病院っぽくなく、壁も赤でエネルギッシュな印象でした。結局、わたしは、普通のスタイルを選びました。

わたしが選んだ病院と分娩

ドイツの医療体制

ドイツでは、わたしは3種類のサポートを利用しました。

  1. お医者様に診てもらえる産婦人科クリニック
  2. 出産をする総合病院 
  3. Hebammeヘバメ(助産師)

産婦人科クリニックでは、妊娠検査から出産するまでお世話になりました。出産自体は、クリニックではなく、街にある大きな病院を自分で選びます。そして、クリニックと総合病院とは別にHebamme(ヘバメ)と呼ばれる助産師を選びます。この3軸体制でサポートを受けるのですが、3人が連携しているかと言うとそうではありません。それぞれがそれぞれでサポートしてくれるのです。ヘバメは、日本でいう助産師とは違い、妊娠がわかってから産後まで定期的に診てくれます。例えば、週1回、ワークショップで呼吸法の勉強や瞑想、ストレッチやヨガといった実践的なことを教えてくれました。私は夜中の出産だったのでヘバメは立ち会うことはできませんでしたが、リクエストすれば立ち会ってもらうこともできます。ありがたかったのは、新生児を迎えてからの訪問サポート。もちろん回数に限度はありますが、産後直後から自宅まで来て新生児の様子や、産後の膣回りの状態などを診てくれます。ドイツでは、このヘバメのサポートも妊娠から出産までの検査、出産、入院、無痛分娩とクリニックや総合病院でかかる費用すべてが保険適用で自己負担がありません。日本じゃ考えられないですよね。

ヘバメに薦められた会陰用マッサージオイル
ヘバメに薦められた会陰用マッサージオイル
写真引用:www.weleda.co.uk

出産から退院までのエピソード

日本とは異なり、ドイツは問題がなければ、平均で出産当日から2泊で病院を出ます。基本、出産直後から母子同室です。1人目は、渡独して1年目で言葉の壁があり、正直不安はありました。出張の多い夫がたまたまいた夜中に破水が始まり、そのまま病院へ行き出産。日本はへその緒を大切に桐の箱などに入れて取っておく風習があるかと思いますが、ドイツではその風習がないので言わないと捨てられてしまいます。また、先生によりますが、父親である夫に「お父さん、へその緒切りますか?」と、テープカットのようにたずねていたのが印象的でした。 そして、出産後すぐに看護師さんからおむつ替えや授乳の仕方を指導してもらいます。

1人目は個室の部屋を借りられましたが、2人目は相部屋しか空いておらず、おむつ替えは赤ちゃんのベッドを押しながらオムツステーションまでいかなければなりませんでした。夜中、出産直後の母たちが満身創痍の体を引きずりながら、赤ちゃんのベッドを押して廊下を歩く姿はゾンビ状態でした(笑) 食事は、ベッドに運んでもらえますが、朝と夕方は冷たい食事で基本的にパン、チーズ、ヨーグルト、スティック野菜といったシンプルなもの。昼のみ温かい食事が提供されます。日本の友人から聞くお祝い御膳がうらやましかったです。

出産から退院までのエピソードのエピソード

母乳で目を洗う?

これが一番びっくりしたことなのですが、赤ちゃんの目に炎症がでた時にヘバメに相談したら、「母乳を目にかけてあげてね」と言われました。母乳は万能薬のような働きがあるのかわかりませんが、ニキビや肌荒れにも良いそうです。(*個人の体験談)何より助かったのは、街の薬局で気軽に相談できること。予定日をだいぶ経過していたときに相談すると、ヨモギのお茶を薦められ、促進させるために良いといわれたり、赤ちゃんの夜泣きがひどいときはカモミールティーやフェンネルティーを与えるようにも薦められました。ちょっと困ったときに身近にある薬局でお尋ねできて本当にありがたかったです。

まとめ

ドイツの出産体験談、いかがでしたでしょうか。とてもやんちゃに育っているこどもたちに囲まれ、かずさん曰く体力がいくらあっても足りないそう。出産を経て、育児、仕事と両立され、いまもドイツで幸せな生活を送られています。これからも様々な国の出産体験談をお届けしたいと思います。

著者プロフィール

Rachel Tamiya

Rachel Tamiya

フェミニンケア・女性のウエルネスケア業界で海外営業企画を担当。
学生時代、新社会人時代とアメリカで過ごす。コロナ禍前は1年に11か国と仕事やプライベートで海外渡航することも。
自身の海外体験を通し、世界のフェムテック事情やフェムテック経験談を取材、独自の観点から紹介する。

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