フランス人女医が語る、女性の「性」との付き合い方
vol.2 わたしの活動についてと、フランス人女性の「性生活」の実態

フランス人女医が語る、女性の「性」との付き合い方 vol.2 わたしの活動についてと、フランス人女性の「性生活」の実態

最終更新 2022.01.31 by WOMB LABO編集部

Salut(こんにちは)!
みなさん、アルナールです。

前回はわたしの自己紹介と、なぜデリケートゾーンをケアしたほうがいいのか?というお話しをさせていただきました。

今回はわたしの活動と、調査結果からわかった、フランス人女性の「性生活」についてお伝えしていきますね。

わたしの活動について

フランス女性の「性(セクシュアリティ)」に対する理解は、日本人女性よりははるかに進んでいると思います。それでも、ケアが足りずに病気になり、産婦人科に来るケースが少なくありません。

もっと自分を大切にし、デリケートゾーンのケアをしっかりしてくれていれば、病院に来ることはなかったのに、と診察のたびに思うようになりました。

そこでわたしが立ち上げたのがAMPP(植物療法普及医学協会)です。

あつこが推進している植物療法を、わたしは医師としての立場でも推奨しています。

というのも、フィトテラピーというのは、病気を薬で治療するといった対症療法(痛みなどの表向きの症状を和らげる)のではなく、ホリスティックなアプローチ(身体全体のことを考えて、根本的にケアしていく)が可能だからです。

日本でおなじみの漢方に近いと考えていいと思います。

漢方と同じようにフィトテラピーは気軽に取り入れられて、効果が期待されるのですが、フランスでも当初はマイナーでした。だからもっと知って欲しいと協会を立ち上げたわけです。

日本でもデリケートゾーンだけでなく、フィトテラピーを自己治癒力をあげて健康になるために、ぜひ活用してくださいね。

もうひとつ協会も作っています。女性の乳房と健康を守る会の「au sein des femmes(オサン デ ファム)」です。

日本では9人に1人が乳がんになると言われていますが、フランスはその倍の確率だそうです。乳がんも自分で検診できたり、ケアすることで、早期発見につながる病気です。そのために協会を通じて、バストのケアを呼びかけていきたいと考えています。

長寿の時代に、長くハッピーな人生を送るためにも、今からデリケートゾーンもバストも、しっかりケアしていきましょう。

フランス人女性の「性生活」について

さて、次にフランス女性の「性生活」について、面白い調査結果が出たので、ここでご紹介したいと思います。

今年9月、フランス世論研究所(IFOP)が「ヨーロッパ女性の性生活について」の調査結果を公表しました。この調査は、フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、イギリスに住む18歳以上の女性5026人に対して行われました。

その調査によると、「性生活に満足していない」と答えたフランス人女性は35%。5カ国の中で最も高い数字となったそうです。

この満足していない女性35%のうち、64%は「パートナーが自分の性的な喜びをないがしろにしているのが不満」だと答えました。47%は「自分の魅力・外見が衰えてパートナーに愛されていないから」と答え、31%は「パートナーの魅力・外見が衰えたから」と回答しました。

この1ヵ月で何度セックスをしたか?という問いについては、週3回以上6%、週2〜3回以上12%、週1〜2回以上18%、なし41%という回答でした。

Dr.アルナール

Dr.アルナール

人生で何人とセックスしましたか?という質問では、10人以上が20%、1人という人は6%。

Dr.アルナール

性趣向としては、ポルノ映画を見る回数が減り、フェラチオ(オーラルセックス)とソドミー(肛門性交)を実践するカップルが増えたという結果が出ました。ソドミーは今では一般的になったこともあり、フランスの女性の51%がそれを実践したことがあると答えました。5か国の中で最も高い数字になりました。

どうですか?なかなか興味深い数字ですね。

気になるのは、2016年に実施された研究と比較すると、セックスに対する不満が増加し、セックスの頻度自体は減少しているということです。

というのも、フランス人女性はヨーロッパの中でもキャリア女性が多い国のひとつです。働きに出ていない女性よりも、働く女性のほうが多くのストレスに直面することで、抗うつ剤を多用していると言われます。それが性欲や性的な満足度に影響を与えているからだろうという分析結果でした。

結果をもっと詳しく知りたいというかたは、フランス語ですがこちらをぜひチェックしてみてくださいね。

https://www.ifop.com/publication/observatoire-europeen-de-la-sexualite-feminine/

「性生活」に対しては、さまざまな悩みや不満を抱えているという意味では、フランス人女性でも日本人の女性でも同じなのでしょう。

その悩みを少しでも軽減するために、このコラムが役に立てば幸いです。

それでは今日はこの辺にいたしましょう。
Au revoir(さようなら)

著者プロフィール

dr-Berengere-Arnal

Dr. Berengere-Arnal
ベランジェール=アルナール

医師・医学博士

パリ第13大学医薬学部 元教授
婦人科専門医

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