認知度も高まり、ブランドもアイテムも増えてきたデリケートゾーンケア。なんとなく必要だとわかっていても、まだ始めていない方や、なぜ必要なのか、わからない方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、今さら聞けない!デリケートゾーンケアについてお話します。
もくじ
デリケートゾーンってどんな場所?
デリケートゾーンは、排泄、おりものや生理、セックス、出産などに関わる、とても大切な場所。繊細で皮膚が薄く、正しいケアをしていないと、ムレやかゆみ、臭いが起こったり、腟まわりが乾燥して萎縮したり、たるむなどして、美容や精神バランス、健康や老後にまで関わってくるんです。
腟まわりの構造について
みなさんは自分の腟まわりを見たとがありますか?見づらい場所なので、見たことがない方が多いと思うのですが、ケアを始める前に一度、手鏡を用意して、確かめてみてほしいんです。
中央に腟口があり、その両サイドを囲むように小さいヒダ、小陰唇があり、その外側にある大きなヒダが大陰唇です。そして、腟口の前部分に尿道口があり、小陰唇の前あたりにある突起がクリトリス、お尻部分の穴が肛門で、腟口と肛門の間は会陰と言います。
なぜデリケートゾーンケアが必要なのか?
腟にはバリア機能を持っている角層がなく、経皮吸収率は、腕の内側と比べて42倍と言われています。通常のボディソープや石鹸でデリケートゾーンを洗うのは、石鹸で目を洗うのと同じことと言われているくらい、刺激や洗浄力が強すぎるんです。腟にpHを調整したソープで優しく洗い、保湿ケアをすることが大切です。
またヨーロッパでは「粘液=免疫力」と言われています。粘液とは、体内に侵入しようとする細菌やウイルスを、からだの中に入れないようにブロックしたり、体内に入ってしまった異物を体外に排出してくれる体液のこと。腟から分泌される粘液である腟液も、同じような役割を持っています。腟の粘膜が乾いていれば、粘液が出ず性交痛につながったり、感染症にかかりやすくなったり、生理痛がひどくなったり、肌や髪、爪などにハリがなくなり、不妊症や更年期障害にもつながると言われています。正しい知識を得て、正しいケアをしましょう。
正しいデリケートゾーンのケア方法は?
①洗う
まずは「清潔」に洗うことが大切。お湯で流すだけでは、清潔に保ちきれないので、専用の刺激が少ないソープを使い、手で優しく洗いましょう。まず、大陰唇と小陰唇を指で優しくつまむようにして洗います。ヒダの内側やクリトリスは、恥垢という垢が溜まりやすく、雑菌が繁殖し臭いやかゆみの原因となるので、優しく洗いましょう。腟の中は、自浄作用と言って、自分で汚れを落としてくれる作用があるので、洗わなくて大丈夫です。また肛門まわりは、便やトイレットペーパーのカスが溜まりやすいので、シワの間も注意しながら、丁寧に洗いましょう。洗い終わったらしっかり流してください。
②潤す
腟まわりはからだの中で、一番乾燥しやすい場所であり、一番乾燥させてはいけない場所。お風呂上がりに、スキンケアをする前にまずやってほしいのが、デリケートゾーンを潤し、保湿するケア。きちんとケアすることで、乾燥を防ぐことはもちろん、腟まわりの萎縮の予防や改善にも繋がります。専用のローションを手に取り、肛門まわりの雑菌が付着しないよう前から後ろへ、腟まわりから肛門に向けて優しく塗りましょう。
③保湿する
デリケートゾーンは下着の摩擦やこすれによって、乾燥や黒ずみが気になりやすい場所。専用クリームで保湿と透明感を与えるケアをしましょう。こちらも清潔な状態で、前から後ろへ、腟まわりから肛門へ向けて、保湿していきます。
▼「詳しい洗い方・保湿ケア方法」についてはこちらの動画をご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=u5SNNy4bVpI
専用ケアを今日から始めよう!
デリケートゾーンのケアがなぜ大切なのか、ちゃんと理解できると、ケアを続けることができ、習慣化できるようになります。ケアの大切さをもっとしっかり学びたいと思った方は、森田敦子著「潤うからだ」を読んでみるのもオススメです。ぜひ今日から正しいケアをはじめて、潤うからだを目指しましょう。
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WOMB LABO 編集部