3歳からの性育
第1回「3歳からの性育」に込める思い

3歳からの性育

最終更新 2022.07.26 by WOMB LABO編集部

第1回 「3歳からの性育」に込める思い

初めまして。岡本佳央理(おかもとかおり)と申します。

WOMB LABOのディレクターを務めています。今回から「3歳からの性育」というタイトルで連載を始めることになりました。どうぞよろしくお願いいたします。

わたしは今、夫と長女、次女、長男の5人暮らしです。ちょうど、長女が初潮を迎えたタイミングで、わたしとしても勉強と新しい発見の日々です。

しかしながら、わたしもみなさんと同じように、最初から子供の性教育についての知識があったわけではありません。たまたま、森田敦子が社長のサンルイ・インターナッショナルに入社し、デリケートゾーンケアの「アンティームオーガニック」の開発に携わるようになりました。そこで、森田の話を毎日聞くうちに、デリケートゾーンのケアができるようになってきました。

あるとき、自分の大切な部分であるデリケートゾーンのケアを、自分はなぜこれまでしてこなかったのだろう?ということを考えるようになりました。

その時に、ああ、母から教わってこなかったからだと気づきました。ディレクターとして百貨店の期間限定ショップでお客様と接することも多々あるのですが、そこでもよく聞くのが、自分自身のデリケートゾーンのケアの仕方がわからないというお声です。なかでも「母親から触っちゃだめ、見ちゃだめ、と言われてきた」とおっしゃる方がとても多かったのが印象的でした。

昭和という時代的なこともあると思いますが、私たちの世代は小さいころから、デリケートゾーンケアを教えるもらえる環境になかったのではと思います。「母親から触っちゃだめ、見ちゃだめ、と言われてきた」なら、ケアの仕方がわからなくて当然だと思います。

店頭で接客していると、多くのお客様からもっと早く知りたかったというお声を聞きます。しかもお母様が自分の体を知るだけでなく、環境を含めて、子供のために伝えていくことが重要です。ですから、親、そして子供が気軽に相談できて、当たり前のようにデリケートゾーンケアができる、そうしたことを伝える場にWOMB LABOがなれたらと考えています。

このタイトルは「3歳からの性育」と名付けました。国連では5歳からの教育を推奨されていますが、個人的な経験も踏まえて、できるだけ早い、物心ついたころから、自然に日常生活に取り入れていただくのがいいのかなと思っています。そして「性育」という言葉を選んだのは「食育」のように、子供が小さいころから情報を伝えていきたいと考えたからです。「食育」同様、生きる上での基本である性に対する正しい知識や健全な性生活を実践できる力を育むための情報を発信していきたいと思います。

なぜ3歳からの性育なのか?

個人的な経験から3歳がいいとお伝えしましたが、国連はひとつの目安として5歳からというのを指針で出しています。国連のサイトを見ていただくと、プログラムもしっかり作られているので、興味がある方は参考程度にご覧になってもいいかもしれません。ただ、国連だけあってとても学術的。カテゴリーもジェンダーとか人権とか多岐にわたっているし包括的です。国際基準の1つとして認知するのはいいと思いますが、個人的には「性育」はもっと気軽に始めていいのではと思います。なぜ5歳なのかというのも特に書かれてはいないようです。

ではなぜ3歳から始めるといいと思っているのかというと、3歳って幼児教育が始まる年齢です。幼稚園が3歳からですよね。子どもが「自分というものをわかり始める」タイミングかなと。わたしも自分の子供をみていて、それぐらいの年齢になると、自分というものがしっかりしてくるなーと思います。5歳ぐらいになると、自分と他人の認識をしていくという感じです。だから5歳になると幼稚園でもチームで何か作ったりすることができます。

逆に1歳、2歳だと食べれるようになったり、歩けるようになったり、人間として初歩的なことが大事。で3歳になると子供は自分の性器に興味をもち始めます。おちんちんをひっぱったり、おまたを触ったりするようになります。だから3歳ぐらいからいいのかなと感覚的には思います。

うちの子供は5歳だから、もう手遅れだ~なんて思わないでくださいね。何歳からでも遅すぎることはありません。それぞれの年齢にあった「性育」もお伝えしていきたいと思います。ひとつの判断基準は言語の理解力だと思います。お子さんが文字を読めない段階では「絵本」の読み聞かせ、自分で読めるようになれる小学4年生ぐらいならば「本」と理解力によって使い分けるといいかなと思います。

岡本佳央理

岡本佳央理

フェムテック・ウェルネスメディア「WOMB LABO(ウームラボ)」ディレクター。
2012年より株式会社サンルイ・インターナッショナルで植物療法士・森田敦子と共にデリケートゾーンケア&パーツケアブランド「アンティーム オーガニック」の開発に長年携わる。
プライベートでは3児の母。自身の出産と育児を通じ、子供世代にも伝わるフェムケア・性教育の啓蒙を行う。
Instagram: @kaori_womblabo
https://www.instagram.com/kaori_womblabo/

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