セクソロジー(性科学)〜女性がハッピーに生きるために〜
vol.6 不感症と悩まないで〜女性のオーガズムについて③〜

Dr.クロードvol.6 不感症と悩まないで〜女性のオーガズムについて③〜

第6回 不感症と悩まないで
〜女性のオーガズムについて③〜

Bonsoir (こんばんは)、クロードです。
今夜はいかがお過ごしでしょうか?

前回は「オーガズム」とは何か?についてお話をしました。さらに、オーガズムを感じないからと、自分を責める必要はないともお伝えしましたね。

しかし、オーガズムを感じないから不感症なのではないか?と考える女性は少なくありません。でもそれは違います。

そこで今回は、不感症だと思っていたが、実は違ったという治療例をご紹介します。

その前に理解していただきたいことがあります。それは、いくらオーガズムが自然現象だといっても、思春期にそれを自発的に学ばなかった場合は、大人になってからでも、練習しなければならない、ということです。

クリトリス(外部陰核)の刺激によって感じるオーガズムだけでなく、外陰部(がいいんぶ*1)、腟、乳房、乳首それぞれの「性感帯」を刺激することで、自分がどんな快感を感じるのか?それがわからない人は、自分で触って理解してみましょう。呼吸、腰の動きも実は重要です。もしオーガズムを感じられないときは、みずから腟を自在に収縮させることも必要になってきますよ。

*1 外陰部とは、男女の生殖器で外部に現われている部分のことを指します。女性の場合は、恥丘、大陰唇、小陰唇、陰核、腟前庭などからなります。

腰や腟の動きだけではオーガズムは起きません。女性側の性欲、感情の高まり、エロティックな妄想などがオーガズムを感じる上では重要な要素なのです。エロティックな妄想に浸りながらセックスできればいいですが、その快感に身を委ねることに抵抗がある場合は、何が心理的にブロックしているのかを探る必要もあります。

ゆえに、不感症の女性を治療する場合は、身体が感じない理由だけでなく、エロティックな妄想ができない理由、心の問題などケースバイケースで対応していく必要があります。

オーガズムを感じられない理由が男性側にある場合でも、その原因は女性側にあると考えられている場合も多く、男性の同意を経て、男性パートナーと一緒に治療を行うこともあります。

やめてほしいのは、不感症だと思われたくないからと、女性が「イったフリ」をすることです。「イったフリ」を続けることが、不感症を促進してしまう可能性があるからです。

今回はセベリンヌ(27歳)の治療例をご紹介しましょう。彼女は数人のパートナーとのセックスを経験し、今の彼とは5年間交際が続いています。

彼女には性欲があり、快楽を感じることができますが、オーガスムに至らず、あるレベルで止まってしまいます。クリトリスを直接刺激しても、オーガスムに達することがなく、彼とのセックスに快感を感じたい彼女にとって、不感症であることは懸念材料でした。

しかし、会陰に刺激を与えるセルフプレジャーでは、彼女はオーガズムに達することができるため、不感症とは考えられませんでした。そこで、心と身体の両方からアプローチしてみました。

女性の体に対する解剖学的・生理学的な知識を伝え、エロティックな妄想により快感を得る方法も教えました。官能的になれるための呼吸や腰の動かし方、腟の収縮方法、快楽に身を任せられない抵抗の排除、性的興奮を得るための彼女の傾向の分析(彼女にとっては、官能小説が映像よりもエロティックな妄想をするのに効果的でした)を組み合わせました。

1時間のセッションを15回行った結果、彼女は今のパートナーとのセックスで腟挿入を通してオーガスムに達しました。

一人ひとり違う対応が必要ですが、このように治療することで不感症だと悩んでいる女性でもオーガズムに達することができるわけです。

では、今夜はこの辺で。またお会いしましょう。
Bonne nuit(おやすみなさい)

著者プロフィール

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Dr. Claude Esturgie
クロード=エステュールジー

医師・医学博士
パリ臨床セクソロジー性医学 セクソローグ(性医学者)

性医学科学アカデミー会長 (2005-2016)
パリ臨床セクソロジー(性医学)仏医学会副会長
セクソアナラジス(性分析)国際研究所(モントリオールケベック州)名誉会員
同研究所にてストーラー賞受賞

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