世界のフェムテック Vol.9
Age is just a number ~いくつになってもときめきを~

最終更新 2023.05.26 by WOMB LABO編集部

Hi, Rachelです!

人生100年時代という言葉を色々なところで耳にするようになりました。年齢を重ねることでカラダの変化や衰えを感じるのは事実ですが、年齢を重ねてからも元気にイキイキと人生を謳歌している女性はどんな女性でしょうか。今回は、シニア女性のラブライフについてご紹介します。

アメリカ映画で昔からお気に入りの映画があります。「Something’s Gotta Give」という映画で、邦題は恋愛適齢期。ダイアン キートン演じる女性の娘が、サマーハウス(別荘)につれてきた63歳の彼氏と恋愛をするというコメディ。心臓発作を起こさないように女性が血圧を測り、「合格!」とばかりに血圧計を空中に投げてセックスに挑むシーンなどは笑い転げてしまいます。熟年カップルの恋愛がコミカルに描かれています。

これは映画の中の話ですが、年齢を重ねてからのラブリレーションシップは現実ではどうなのでしょうか。

ミシガン大学ヘルスケアポリシーアンドイノベーション研究所の調査によれば、アメリカの65歳から80歳までの男女の40%が性的に活発だと言います。そして、この世代の約3/4は同年代のパートナーや恋人がおり、パートナーや恋人がいる人の54%は性的に活発だといいます。性生活を送っているかに関わらず、この世代の2/3近くがセックスに興味があると答えており、半数以上が生活の質の向上に性生活は大切と答えているそうです。そして、そう答えた1,200人の人達に、今の性生活に満足しているか調査したところ、73%の人が満足していると答えたと言います。この統計から、多くのシニア世代は性的に活発だということがわかります。

さて、若い頃と変わらず恋愛を楽しんでいるシニアの方々を何人か知っています。セクシーで女性の魅力があふれるエリザベスは、73歳を超える独身女性。結婚はこれまで3回。4人の子どもたちは家庭を持ち、孫も5人います。彼女の仕事は医療現場で活躍する看護師で、今も現役で活躍しており、周囲に自分の年齢を伝えると驚かれると言います。

「Age is just a number」、年齢なんてただの数字と言いますが、それを体現しているかのように、肌のツヤ、ハイライトを入れたおしゃれな髪色、上品な印象の赤い口紅が良く似合い、実年齢よりも20歳は若く見えます。

恋多きエリザベス。10年以上も前に私が再会したときは、旅先で出会った彼と3回目の結婚を期にヨーロッパに移住するところでした。今はアメリカに住まいを戻し、孫や娘たちとの時間、そして、ガーデニングを楽しみながら仕事にも励んでいます。そんな彼女は私にこう言いました。

「平日、仕事が終わると孫と一緒にお菓子を焼くのよ。そして、週末になるとボーイフレンドが遊びに来てくれるわ」

身に着ける下着のことで心を躍らせている乙女のような彼女がとても愛らしい。セクシーでいることを意識し、女性であることをとことん楽しんでいる様子がうかがえます。

そんな彼女が大切にしていること、それがデリケートゾーンケア。見えないところのケアやおしゃれは、自分が素敵なレディであるために欠かせないのだそうです。もちろん、年齢を重ねることで、ホルモンの分泌が少なくなり、カラダも心も辛い時期があったそうですが、カラダに起こる変化を受け入れながら、どんなケアがあるか調べて取り入れてきたと言います。その中で、特にデリケートゾーン周りの乾燥には気を付けているのだと。

では、腟周りが乾燥するとどのような問題が起こるのでしょうか。

膣周りの潤いが不十分だと乾燥が進み、かゆみなどの皮膚トラブルや性感染症のリスクが高まります。粘液が十分に分泌されていれば免疫力も高まり、病気を予防する力も高まります。エストロゲンの分泌が少なることで粘液が十分に出なくなり、デリケートゾーンの皮膚が乾燥し、萎縮するだけでなく、腟内の自浄作用が弱まって雑菌が入りやすい状態になります。すると、膣炎になりやすい。そして、性行為がなくてもデリケートゾーンの痒みやかぶれが頻繁にでることがあります。2)森田敦子(2018)「枯れないからだ」河出書房新社

このように乾燥によって起こる悩みを考えると、デリケートゾーンを清潔に保ち、潤すことは大切ですね。そして、自分でも日頃からできるケアだから取り入れやすいかもしれません。

ウームラボでお取り扱いのあるデリケートゾーンの乾燥におすすめなのが、INTIMEREバーシングオイル 産前産後の女性だけでなく、デリケートゾーンケアをしたい幅広い年齢層の女性に愛用されています。使用されているマンゴー種子やアンズ種子オイルはデリケートゾーンのお肌をやわらかくしてくれ、潤いに満ちたふっくらとした肌を保ってくれる優れもの。

もう一つは、2023年3月にリニューアルされて登場したInime Organique ローズローション

CICAといった肌の鎮静に良い植物成分が入っていることや、ダマスクバラ水をたっぷり使っているため、生理や脱毛後になりやすい乾燥や肌荒れに最適なデイリーケアアイテムです。リニューアル前と比べて、よりみずみずしく、つけた後もべとつかずさらっとしているので、すぐに下着をつけても気にならず心地良くいられます。潤滑剤としてだけでなくお顔のお手入れで言う化粧水のようにデイリーケアとして使えるのが嬉しいです。

こういったソリューションアイテムを一つ持っているだけで、カラダの変化への対処がすぐできますね。

今回は、エリザベスのエピソードをご紹介しました。日々、自分のカラダと心としっかり向き合えているからこそ、パートナーとの関係も素晴らしいのかもしれません。ときめくだけでも活力や気分はアップする。ときめくことをいつも忘れず、自分の気持ちに正直に生きることこそが心とカラダの健康の秘訣なのかもしれません。

参考文献・引用:
1) Kara Gavin (May 03, 2018), Health Lab, Sex After 65: Poll Finds Gender Differences, Lack of Communication
2) 森田敦子(2018)「枯れないからだ」河出書房新社

著者プロフィール

Rachel Tamiya

Rachel Tamiya

フェミニンケア・女性のウエルネスケア業界で海外営業企画を担当。
学生時代、新社会人時代とアメリカで過ごす。コロナ禍前は1年に11か国と仕事やプライベートで海外渡航することも。
自身の海外体験を通し、世界のフェムテック事情やフェムテック経験談を取材、独自の観点から紹介する。

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