妊活セルフケア 男性編。

植物療法士のKanakoです。

今回は、男性の妊活セルフケアついて、です。妊娠は、精子と卵子が受精して、子宮内膜に着床することで成立します。このプロセスの中で不具合があると、妊娠には至りません。精子の状態が悪いと、卵子の待つ場所まで辿り着けない、卵子と出会えても受精が成立しないことがあります。これではタイミングをはかっても妊娠には至りません。卵子の質と同様に精子の質も妊娠力に関わってくるのです。

まずは妊娠のプロセスにおける、精子の役割を詳しくみていきましょう。精子は射精した後に子宮内を抜けて卵管に向かいます。卵子と出会い、卵子に入り込むと受精が成立します。ここで精子の運動能力が悪く、卵子の透明帯を破る力がないと受精には至りません。受精後も精子が活性化しないと受精卵の細胞分裂が停止する場合があります。このように、妊娠に至るプロセスにおいて、精子の役割は大きく、精子の質を高めることは妊娠力を高めることにつながるのですよね!

では、日頃の生活習慣やストレス度合いから精子の質をセルフチェックしてみましょう。以下の項目から当てはまるものを選択してください。

□ 喫煙をしている    □ お酒を多く飲む
□ 睡眠不足       □ 肥満体型
□ ストレス過多     □ 睡眠不足 
□ 育毛剤を使用している □ 45歳以上
□ サウナをよく利用する
 
いくつ当てはまりましたか?これらの項目は、精子の質や量、運動率や機能低下の原因になると指摘されているものです。できる範囲から生活習慣を見直してみましょう。そして、精子の質を左右するストレスにも注意が必要です!

精子の質を高めるには、生活習慣を見直して、ストレスをケアする

過度なストレスは、ホルモンバランスの乱れを助長し、生殖機能の衰えにも影響を与えます。ただ、ストレスをなくすことは難しいのが現実ですよね。今回ご紹介するセルフケアは、ストレスに強い体をつくる!心身のストレス耐性を高める!ことを目的として、妊娠力を高めていく内容になっています。精子は毎日つくられるので、セルフケアの効果が現れやすい傾向にあります(^-^)☆妊活中は男女ともにストレスを抱えやすいため、女性の皆さんもパートナーと一緒にストレスケアにご活用くださいね^^

ストレス耐性を高めるハーブ

ストレス耐性を高めるには、シベリアンジンセンや高麗人参、ロディオラなどのアダプトゲン作用のある植物を活用しましょう。アダプトゲンとは、ストレスによる適応力を高めて、ストレスによって乱れた体の機能を正常化する働きのことです。疲れや倦怠感、落ち込みなどストレスによる心身の状態を回復させ、エネルギーを高めます。

ストレス耐性を高めるハーブ

男性の性機能をサポートするハーブ

男性の性機能をサポートするには、マカやカルダモン、ジンジャーなどの血行を促進する働きのある植物や体の機能を高める強壮作用のある植物を活用しましょう。血行を促進することで、体に血流が巡って疲労回復にも役立ちます。血流が悪いと勃起障害などを引き起こす可能性もあるため、冷えには気をつけましょう。

男性機能をサポートするハーブ

妊娠力を高めるハーブ

妊娠力を高めるためには、ヴァンルージュやネトル、ギンコビロバなどの細胞の老化を予防する働きのある植物や体の機能を高める働きのある植物を活用しましょう。精子細胞や卵子細胞をはじめ、体内の細胞が元気であることは妊娠力を高める基本です。

妊娠力を高めるハーブ

ハーブは複数を組み合わせることで、相乗効果が得られます。上記の3つの項目から各1種類ずつを選び、ブレンドして飲むこともおすすめです体を整えるためには、空腹時(または食後2時間程度を目安)に1日23杯程度を飲むようにしましょう。ハーブティーで取り入れることが難しい場合は、サプリメントやパウダーなど手軽に取り入れやすい形状のものを選んでくださいね!

精子の状態を詳しく調べるには、病院で精液検査を受けると精子の数や運動率、奇形率がわかります。タイミング法で妊娠に至らない場合、精液検査は今後の妊活(不妊治療)の方向性を決める際の指針となります。気になることや心配な点がある場合は、病院で相談してみましょう。

このように男性の妊活セルフケアは、ストレスのケアがカギになります!今回は精子の質を高めることがテーマでしたが、妊活をきっかけに生活習慣を見直し、ストレスに強い心身をつくることは今後の健康に役立つことだと思うのです。ぜひ、今の状況を確認して、今後の健康管理に役立ててくださいね^^

最後に、高齢妊活で妊娠力を高めるには、精子の質が重要になります。卵子は、胎児のときにお母さんの子宮の中で一生分がつくられるため、女性の年齢と共に老化すると言われています。年齢の若い女性の卵子は精子に多少の異常があったとしても、卵子の修復力によって精子のエラーを修復して、良好な受精卵(胚盤胞)に導くことが可能です。高齢になると卵子に余力がないため、精子の異常を卵子側で修復することが難しくなります。タイミング法から体外・顕微授精においても高齢妊活では、精子の質を高めることは妊娠の可能性を高めることにつながるのですよね^^

次回は、高齢妊活のセルフケアについて、ご紹介したいと思っています。私自身も40代で妊活を経験し、加齢による影響に直面してきました。高齢妊活では、卵子の数や質が課題になる部分ではありますが、生活習慣の見直しとセルフケアで改善できることがあります!高齢妊活のセルフケアは、実は美容や健康のためのセルフケアとさほど変わりはないので、難しいことはないのです^^ということで、次回のコラムは高齢妊活における妊娠力を高めるポイントをお伝えします!最後までお読みいただき、ありがとうございます☆

 

※フィトテラピー(植物療法)は医療行為ではありません。ご使用の際は、自己責任のもと、ご活用ください。治療中、投薬中の方は医師の指示に従って、ご使用ください。本記事で紹介したアロマやハーブに関する使用において、生じた問題に対する責任は負いかねます。

参考文献:
ハーブではじめる植物療法の手引き 梅屋香織 著 株式会社グラフィック社
メディカルハーブ事典 日本メディカルハーブ協会 監修 日経ナショナル ジオグラフィック社

著者プロフィール

Rachel Tamiya

Kanako
植物療法士/AMPP(フランス植物療法普及医学協会)認定メディカルフィトテラピスト

妊活では、自然妊娠、不妊治療(タイミング法、人工授精、体外・顕微授精)、流産、死産を経験。
心身ともに苦しいときに植物の力に支えられたことをきっかけに植物療法専門学校「ルボアフィトテラピースクールhttps://www.phytoschool.com/」にて、植物療法を学ぶ。これまでの自身の経験をもとに、WOMB LABOにてカウンセラーも務める。
Instagram:@phyto_kanako

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