最終更新 2021.10.01 by WOMB LABO編集部
もくじ
妊娠力に欠かせない粘液力
妊娠するためのからだづくりのひとつに粘液力は欠かせません。
ここでいう粘液力とは腟粘液のこと。
私たちのからだの中で目や鼻、口、腟という部分には粘膜があり、その粘膜は粘液に覆われて湿っています。異物から身を守るために存在している、このうるおいは、加齢やストレスなど様々な原因で乾いてくることがわかっています。
私が20代で経験した若年性更年期障害の時、
女性ホルモン値のひとつが0.1以下ということが原因であらゆる粘膜と皮膚が乾燥していたことがありました。何を試してもなかなか効果が出なかったのですが、フィトテラピーに出会って飲むものやデリケートゾーンケアを試した中で効果のあったものを4つご紹介します。
1.ラズベリーリーフのハーブティー
ラズベリーの葉は粘液質が含まれていて、喉や胃、腟の粘膜を保護したり潤すことができるので私はほぼ毎日飲んでいました。女性に嬉しいビタミンや鉄分も含まれていますし、フラガリンという成分が子宮まわりの筋肉に働き妊娠しやすい子宮に整えたり、月経痛を軽くしてくれます。
2.レモンバームのハーブティー
ラズベリーリーフとの相性も良いレモンバームのハーブティーは女性ホルモンのプロゲステロンに似た作用を持っています。女性ホルモンバランスを整えるときにまず摂りたいのがプロゲステロン様のハーブ。レモンバームはストレスによってホルモンバランスを崩しやすい女性におすすめです。
3.ローズレッドのハーブティー
女性ホルモンの分泌をサポートするローズは飲んでも塗っても香っても効果を発揮するので積極的に取り入れてみましょう。ローズの香りは気持ちを緩めることが得意で、ふわっと神経が緩むことで粘液が出やすくなります。
私はローズレッドのハーブを目で楽しみながら香りをゆっくりと楽しみながら飲んでいます。
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4.腟マッサージ
腟の潤いを内側からでなく外側からもケアします。腟マッサージはデリケートゾーンに使える保湿剤を使って優しく塗りながらマッサージしましょう。私が使っているのはアンティームオーガニックのローズローションです。
【INTIME ORGANIQUE】ローズローション
100円玉〜500円玉くらいを手に取って手で少し温めてから、外陰部から腟の入り口あたりまで優しく塗ります。外陰部から股関節あたりは滞りやすいので、クルクルと円を描きながらマッサージしていきましょう。腟の入り口は傷つかないように優しく塗り込んでタッピングするようにマッサージします。
腟まわりが冷えていると粘液も出にくいので血流を良くするイメージで、ほんの数分のマッサージを週1回からでも続けてみてください。
粘液力が高まると免疫力も妊娠力も高まります。日々のお茶やケアで本来持っているうるおい力を高めていきましょう。
著者プロフィール
南上夕佳(なんじょう ゆか)
植物療法士 /ルボア フィトテラピースクール副代表
INTIME ORGANIQUE by lebois インストラクター。
ホルモンバランスを崩したことがきっかけで植物療法専門校「ルボア フィトテラピースクール」にてAMPP(仏植物療法普及医学協会)認定資格取得後、自身の体験を活かし「女性の幸せ」をベースに、老舗百貨店やスクールで数々のセミナーやカウンセリングを行う。
現在は日本における植物療法の第一人者・森田敦子を師事し啓蒙活動を行いながら、ルボア フィトテラピースクール副代表として講義および講師育成をおこなうと同時に、女性のパーツケアブランド「アンティーム オーガニック by ルボア」のインストラクターも務める。
著書に『自然ぐすり生活』(ワニブックス)がある。現在2児の母。
Instagram:@yuka_nanjo