男性妊活におけるサプリや飲み物、やるべきことについてご紹介します

最終更新 2021.10.19 by WOMB LABO編集部

こんにちは、WOMBLABO編集部です。妊活というと、女性が行うイメージがありませんか?今回はそんな「男性の妊活」について、年齢、やるべきこと、必要な栄養素、おすすめの飲み物などをご紹介します。

男性の妊活とは?できることはあるの?

日本では、非婚化や晩婚化が進んでいる影響により、出生力の低下が進んでいることから、少子化や不妊人口の増加が問題になっています。現在では、カップルのうち約10~15%が不妊に悩んでいるといわれ、全国では約120万組が不妊カップルとされています。 WHOの調査にて不妊の原因について調べたところ、女性のみが原因の場合は41%、男女ともが原因の場合は24%、男性のみの場合が24%、原因不明が11%であることがわかりました。 不妊の原因は女性であるというイメージがありますが、実際のところ、半数近くの男性因子は不妊に影響をもたらしているということです。そのような実情から、妊活には女性だけではなく男性側の協力も必要になってきています。

出典元:公益社団法人日本産婦人科学会

男性が妊活を始める年齢は?タイミングは?

海外の研究で、妊娠に及ぼす男女の年齢の影響について調べたところ、男女ともに30歳前後に妊娠率ピークを迎え、35歳以降になると妊娠率が下がっていく傾向にあります。 減少幅は女性に比べると小さいですが、30歳の時に比べて45歳での妊娠率は20%減少することが明らかになっています。 女性に限らず、男性の妊活も早期に行うことが大切になってきます。

出典元:Rothman, K. J. et al. Volitional determinants and age-related decline in fecundability: a general population prospective cohort study in Denmark. Fertil. Steril. 99, 1958–1964 (2013)

妊活男性がやるべきこととは

健康な体のカップルが避妊することなく通常の性交渉を継続的に行うと、3ヵ月で約50%、6ヵ月で70~80%、1年で約90%が妊娠するといわれています。そのため、1年以上避妊をせず性交渉をしているのに関わらず、妊娠に至らない場合を不妊症といいます。 先ほども述べたように、不妊には男性側にも原因がある場合も多いです。少しでも心配になった方は、まずは「精液検査」をして、自身の精液の状態を調べてみましょう。 「精液検査」とは、精液量、運動率、精子濃度、精子の形態などを調べる基本的な検査です。現れる値は体調やストレスによって大きく変動するので、検査結果が悪くても必要以上に落ち込む必要ありません。万全の状態に整えてから再度検査してみると結果が変わることもあります。

男性妊活に必要な栄養素とは?

男性妊活に必要な精子の形成を促してくれる栄養素には、脂質、ビタミンC、ビタミンE、グルタチオンなどの抗酸化物質が有効であることが明らかになりました。

脂質

国内の研究により、精子の形成の開始と維持には「リゾリン脂質」が重要な働きを担うことが報告されました。 リゾリン脂質は、魚介類、穀類、卵類、乳類、豆類などに多く含まれています。

抗酸化物質

実験では、ビタミンEを摂取するだけでは効果は乏しいものの、ビタミンCとグルタチオンを一緒に摂取することで精子形成が顕著に亢進することが明らかになりました。 ・ビタミンC 皮膚や細胞のコラーゲンの合成に必要な栄養素です。皮膚や粘膜の健康維持するほか抗酸化作用が見込まれます。緑黄野菜、アセロラ、キウイ、緑茶などに多く含まれています。 ・ビタミンE 抗酸化作用を持つ栄養素で、加齢によって発症しやすい病気の予防をすることから若返りのビタミンとも呼ばれています。アーモンド、ナッツ類、植物油に多く含まれています。 ・グルタチオン 体内に広く分布するアミノ酸化合物のことで、細胞の恒常性を保つ重要な役割を果たしています。レバーや肉類に多く含まれています。

出典元:Hiroyuki Sanjo et al.,Antioxidant vitamins and lysophospholipids are critical for inducing mouse spermatogenesis under organ culture conditions,The FASEB JournalVolume 34, Issue 7 p. 9480-9497(2020)

男性妊活にサプリメントは必要なのか?

厚生労働省が実施している国民健康・栄養調査によると、成人男性の野菜摂取量(平均値)は288.3gでした。健康を維持するために必要な野菜の摂取目標量は「1日350g以上」とされているので、日本人成人男性は摂取量が足りておらず、ビタミンやミネラル不足であることがわかっています。 不足している栄養素だけサプリメントで補給するのもいいかもしれませんが、ビタミン類の抗酸化サプリメントには死亡率を高めるリスクが示唆されているため安易に摂取するのは良くありません。なるべくサプリメントに頼るのではなく、食事で必要な栄養素を摂取することがベストです。

出典元:Bjelakovic G, Nikolova D, Simonetti RG, Gluud C. Antioxidant supplements for preventing gastrointestinal cancers. Cochrane Database of Systematic Reviews 2008, Issue 3.

男性妊活におすすめの食べ物は?

アスパラガス

男性の精力増強としておすすめなのがアスパラガスに含まれているアスパラギン酸です。 神経系の中枢神経に働きかける神経伝達物質であり、疲労回復やタンパク質の合成に関わっています。

黒ゴマ

黒ゴマに含まれている亜鉛は、別名「性のミネラル」とも呼ばれていて、精子の質や量に関わっているので積極的に摂取したい食材です。 出典元:森田敦子「自然ぐすり」(2016,ワニブックス)

男性妊活におすすめの飲み物は?

ここでは、男性妊活におすすめの飲み物について紹介していきます。ハーブティー、人参種、栄養ドリンクがドラッグストアや通販でも販売されているので、是非お気軽に試してみてください。

マカ

マカは、ペルーのアンデス山脈に自生する根菜の一種です。昔からスタミナ源として親しまれていて、最近ではスーパーフードとして話題になりました。 マカには、ホルモンバランスを正常化してくれる働きがあり、性ホルモンに近いステロイド成分の含有率が高く、自律神経を整えてくれます。

高麗人参

高麗人参は、古来中国では不老不死の薬として扱われるほど、高い効果をもたらす薬です。 主な効果には、疲労回復、滋養強壮、性機能の回復、精力強増があります。そのほか、エナジードリンクでもお馴染みの「アルギニン」が含まれていて、健康状態を維持してくれたり、成長ホルモンの分泌を促してくれたりします。

エゾウコギ

エゾウコギとは、寒冷地に自生する落葉低木の一種です。日本ではエゾ(北海道)にしか自生しないことからその名が付きました。 根の部分に、ビタミンAやセサミンなど多くの成分が含まれています。免疫力や抵抗力を高める点は高麗人参に似ていますが、それに加えて自律神経のバランスを整える作用もあります。 ただし、母乳を止める作用があるので授乳中の方には注意が必要です。

出典元:森田敦子「自然ぐすり」(2016,ワニブックス)

男性妊活に使えるアプリ?seemとは

seem(シーム)は、スマホで測定できる精子セルフチェックサービスのことです。 専用キットとアプリを使用して、自宅で簡単に精子の状態を測定できます。妊活は女性が主体になって行うという考え方を払拭し、カップルで妊活に取り組むきっかけ作りのために開発されました。数々の受賞歴やメディアでも取り上げられていた話題のサービスです。 seemの使い方の手順は以下の通りです。 ①精液を採取します ②15分ほど、液化するまでカップを揺らして混ぜます ③採取した精液を顕微鏡レンズに乗せます ④アプリで撮影を行い、動画を解析します ⑤測定は数分で完了し、すぐに結果をみることができます 出典元:seem

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は「男性の妊活」についてまとめてみました。妊活は女性だけが行うものではありません。カップル同士、協力し合いながら効率よく妊活をしていきましょう。

監修プロフィール

松峯 寿美(まつみね ひさみ)先生

松峯 寿美(まつみね ひさみ)先生

医師・医学博士。日本産婦人科学会専門医。東京・木場にある東峯婦人クリニック理事長。とくに不妊治療、思春期・更年期医療に力を注ぎ、女性専門外来の先駆けとなる。また、日本にまだ数少ない産前産後ケアセンター・東峯サライを開設。
著書に「50歳からの婦人科」や「60歳からのセックスクリニック」等、様々なライフステージの女性たちの体の悩みに関する講演等でご活躍。

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