3歳からの性育
第2回 年齢別の性育をお伝えしましょう

第2回 年齢別の性育をお伝えしましょう

最終更新 2022.11.15 by WOMB LABO編集部

第2回 年齢別の性育をお伝えしましょう

「性育」の一歩は絵本から
そういう意味で絵本はとても有効です。小学校1年生までなら、まずは絵本の読み聞かせがいいでしょう。
おすすめの絵本をあとでご紹介しますが、最近は書店でも性育関係の絵本コーナーが増えているように思いますので、お子さんと一緒に選んでみてもいいかなと思うんですよね。好きな本屋さんに行って一緒に選ぶほうが子供もその絵本に興味を持つと思うので。以前伊勢丹で期間限定ショップをオープンしていたときも、あとでご紹介する「だいじだいじどこだ?」という本をお子様がみて「お母さんこれ読んで」と言っている姿も見られましえた。
たとえば東京だと、代官山・二子玉川の蔦谷書店の絵本コーナーはとても充実しています。あと、二子玉川の紀伊国屋や文教堂などもそうですね。あとは子供が多い地区の本屋さんやモール内の書店などにも、置いてある場合が多いですので、そういう地区にお住まいの方はぜひ本屋さんをのぞいてみてください。WOMB LABOの店舗でもおすすめの本を置いており、手に取って見ていただけます。もちろん、ネットでは簡単に手に入りますし、まずは2~3冊ぐらい用意すれば十分だと思います。
年齢別の「性育」実践法
具体的にお子様の年齢別の「性育」実践法をここでご紹介します。あくまでわたしの考える実践法なので、ご参考まで。

【3歳~小学校1年生まで】

自分で文字を読めないうちは、絵本を寝る前に読み聞かせるのがいいと思います。そして、お風呂の中で体の洗いながら「おちんちんって知ってる?」「ここはお股っていうんだよ」という風に実践するのがいいと思います。
おすすめの絵本は以下です。

「性の絵本 みんながもっているたからものってなんだ?」たきれい(著)
▼「性の絵本 みんながもっているたからものってなんだ?」たきれい(著)

わたしがいくつか見た中でいいなと思ったのがこのたきれいさんの本です。ちょっと長いので、寝る前に章に分けて読み聞かせていました。うちの子はよしだしんすけさんの本が大好きで、それを何度も読んでと言われていました。だからたまに読んで聞かせていた感じです。ママは今日はこれを読んでみたいんだけど、ちょっと読んでいいかなーって。読んでみると絵がかわいくて、うちの子ははまりました。フーンという感じで聞いています。そしてお風呂で聞いてみると、意外と覚えていたりします。中の説明で「男の人はのどぼとけがある」というのがあります。子供は全く知らなかったりしますよね。それでお父さんの「のどぼとけ」を実際見せたりしました。生活の中で実践していくのがおすすめです。

「おかあさんとみる性の本 全3巻」
▼「おかあさんとみる性の本 全3巻」

「わたしのはなし」「ぼくのはなし」「ふたりのはなし」が3冊セットで売られていたり、書店によってはバラバラで売っているところもあります。「わたしのはなし」は女の子、「ぼくのはなし」は男の子の体についてのお話です。プライベートゾーンの大切さみたいなところは、すごくこの本が分かりやすかったですね。ふたりの話は少し神話っぽいですが、意外とダイレクトに語られています。

「だいじ だいじ どーこだ?」遠見才希子 (著)
▼「だいじ だいじ どーこだ?」遠見才希子 (著)

プライベートゾーンについてのお話です。自分の大事な部分はどこか?人に触られてはいけないところはどこか?が絵本を読むうちにわかります。

「おかあさんがおかあさんになった日」長野ヒデ子(著)
▼「おかあさんがおかあさんになった日」長野ヒデ子(著)

子供がどこから生まれてくるかという内容です。性の話というよりは、出産や命についての絵本です。

【小2年生~中学生】

小学生になると、読み聞かせができなくなります。絵本についても「赤ちゃんの本でしょ?」という反応になります。まあ、でも置いておくと、自分で読んでいることもあるようです。もう少し大きくなったら絵本ではなく本を使うのがいいと思います。この本をきっかけに、「ここに書いてあるみたいにさ~」とお父さん、お母さんが子供と話してみるのもいいと思います。いまの小学生はすでに除毛、脱毛について話していると聞きますし、インターネット上では間違った情報が溢れています。そういう変な情報に子供たちがアクセスしている時代ですので、本を使ってちゃんと伝えるのがいいのではと思います。

「13歳までに伝えたい女の子の心と体のこと」やまがたてるえ(著)
▼「13歳までに伝えたい女の子の心と体のこと」やまがたてるえ(著)

生理のことが書いてあります。本人が読むのが前提なので、漫画っぽく、ふりがながふってあります。どう教えていいかわからない、という親御さんにはこういう本をまずは購入されてはどうですか?とお伝えするようにしています。

「マンガ おれたちロケット少年」手丸 かのこ(著)
▼「マンガ おれたちロケット少年」手丸 かのこ(著)

小学生の男の子向けです。全編マンガなので、読みやすいと思います。

中学生になると、はじめどきは難しいと感じるかもしれません。焦る必要はありませんが、女の子は胸が膨らんだりしてきますので、他人に触られてはいけない「プライベートゾーン」については伝えたほうがいいと思います。ですので、意気込まずに普段のちょっとした会話から取り入れてみるといいと思います。

岡本佳央理

岡本佳央理

フェムテック・ウェルネスメディア「WOMB LABO(ウームラボ)」ディレクター。
2012年より株式会社サンルイ・インターナッショナルで植物療法士・森田敦子と共にデリケートゾーンケア&パーツケアブランド「アンティーム オーガニック」の開発に長年携わる。
プライベートでは3児の母。自身の出産と育児を通じ、子供世代にも伝わるフェムケア・性教育の啓蒙を行う。
Instagram: @kaori_womblabo
https://www.instagram.com/kaori_womblabo/

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