PMSの対策とは?おすすめのサプリや市販薬、処方薬について紹介します

こんにちは、WOMBLABO編集部です。今回は最近話題の「PMS」について、症状が起こったときの対策法やサプリ、処方薬などについて紹介していきます。

PMSとは

PMSとは、月経開始前3~10日間続く、精神的あるいは身体的な不快な症状のことです。 月経開始とともに症状が治まっていくのが特徴で、3カ月以上繰り返し日常生活に支障が出るほど症状がひどい場合にPMS(月経前症候群)と診断されます。月経を有している女性の30%がPMSを患っているといわれています。PMS が重症化すると本人だけではなく人間関係や仕事などの生活環境にも影響を及ぼし、女性の生活の質を著しく低下させる可能性があり、社会的にも大きな問題であると考えられてます。
出典元:Johnson S (2004) The epidemiology of premenstrual syndrome, Primary Psychiatry,11(2): 27-32.

PMS・PMDDのタイプ診断

PMSの症状のなかでも、とくに精神的な症状が強い場合「PMDD(月経前不快気分障害)」が疑われることがあります。PMDDは、「抑うつ症状群」のひとつとして考えられていて「重度のPMS」とも言われています。症状一覧をみて、自分がどちらのタイプなのかを確認してみてください。

PMSの症状

イライラや情緒不安定・過眠や不眠・頭痛やめまい・胸の張りや痛み・集中力の低下・倦怠感・腹痛・むくみや体重増加・過食気味になる・ニキビや肌荒れ

PMDDの症状

PMDDは、PMSの症状に加えて下記のような精神的な症状が強くでます。 ・激しいイライラ ・ひどく悲しくなり、突然泣きだすことがある ・通常の生活(仕事、友人、趣味)における興味の減退 ・自傷行為や自殺願望をもつようになる ・絶望感

PMSの原因

PMSを発症する原因は、女性ホルモンが関わっていると考えられています。 月経周期は、月経・卵子が育つ卵胞期・卵子が子宮に放出される排卵期・排卵後の黄体期に分かれています。女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの変動によって、月経周期は移り変わっていきます。 研究により、PMSの症状がある人は、黄体期に分泌されるプロゲステロンが通常よりも多く、黄体期から卵胞期にかけてのプロゲステロンの減少幅が大きいことが明らかになりました。この急激な減少により、脳内のホルモンや神経伝達物質に異常をきたすことがPMSの原因と考えられています。
出典元:高岡素子,京藤智子,月経前症候群と性周期における性ホルモンとの関係,2021,女性学評論(35)21-37

生理前のイライラや情緒不安定対策について

生理前のイライラには、まずは心身をゆるめて無理をしないでリラックスすることが大切です。自身のライフスタイルを見直し、食事や睡眠の質を向上させましょう。

摂取する栄養素に見直す

情緒不安定になっているのは、神経が緊張状態になり身体がリラックスできていないことがあげられます。まずは、食事の仕方から意識して、イライラを和らげてくれる栄養素を積極的に摂取しましょう。

・ビタミンB6
神経伝達物質の合成を促進する作用やホルモン様作用があります。赤みの魚、ヒレ肉、ささみ、さつまいも、玄米などに比較的多く含まれています。

・カルシウム
骨や歯の主成分になるほか、神経の緊張を和らげる作用もあります。牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品、骨ごと食べられる小魚などに含まれています。

・イソフラボン
植物のエストロゲンと呼ばれる女性ホルモン様作用があり、自律神経やホルモンバランスを整えてくれます。大豆、豆乳、ザクロ、ライ麦などに多く含まれています。

アロマでリラックス

アロマの香りには、日々の疲れをほぐし、緊張した心身をリラックスさせる効果があります。ここでは、おすすめの精油(エッセンシャルオイル)について紹介していきます。

・ジャスミン
別名「花の王」とも呼ばれるほど、存在感ある濃厚な香りが特徴です。不安感を取り除く作用があることが研究で明らかになっていて、男女ともに不安定なこころを深く落ち着かせてくれます。市場に出回っているジャスミンは合成のものが多いので、質がよく安価ではないものを選ぶのがポイントです。

・ネロリ
ビターオレンジの花から抽出される高価な精油で、フローラルとシトラスが混ざったような香りをしています。ネロリの香りは心を穏やかにし、静かな幸福感を与えてくれるので落ち込みやすい方におすすめです。
使い方としては、ベースオイルに垂らしてマッサージオイルとして使用したり、フェイシャルケアのクリームなどに混ぜたりするのがいいでしょう。

・柚子
日本人にとって古くから馴染みある香りで、自律神経の乱れを整えたり、血行を良くして体を温めたりする働きがあります。香りを効率的に取り入れるために、精油を植物オイルに垂らしてマッサージをしたり、柚子茶にして飲んだりするのもいいでしょう。

出典元:森田敦子(2016)「自然ぐすり」ワニブックス出版

PMS対策のサプリメントや飲むオイル

シークルドゥ

シークルドゥには、植物性のプロゲステロン作用をもつレディーマントルなどが含まれているPMS・プレ更年期に関連する症状の改善を目的としたサプリメントです。 フランスのフィトテラピーで推奨されている「ハーブと栄養素が一緒になった処方」になっているので、ビタミンB6や亜鉛などの栄養素も一緒に摂取することができます。
出典元:intime organique paris

タンチュメール メリッサ



メリッサは、レモンに似た爽やかな香りが特徴で、古くから長寿のハーブとして親しまれています。近年の研究では、アルツハイマー病をはじめとする認知症の予防や脳機能の維持に効果があるとして注目されています。 こちらの商品は、タンチュメール(ハーブ浸出液)になっているので、水やお好みのハーブティにブレンドして摂取するのがいいでしょう。

オイルカプセル月見草



月見草は、アトピー性皮膚炎、関節リウマチ、乳房痛、更年期障害の症状に効果的だと厚生労働省でも認められているハーブです。 こちらのサプリメントは、女性の日々のリズムを整える目的でつくられていて、20~30代の女性におすすめです。月見草には母乳に含まれるγ-リノレン酸を多く含んでいるので授乳中の女性にもピッタリです。また、空気が触れにくいカプセル状になっていって、飲みやすく、酸化しにくいつくりになっています。   出典元:①厚生労働省eJIM南上夕佳(2018),「自然ぐすりの生活」,ワニブックス

PMSの処方薬について

ここでは、PMSの症状で産婦人科や精神科にて処方される低用量ピル、抑うつ薬、漢方薬について紹介をします。

低用量ピル

PMSの最も即効性のある治療薬として知られているのが「低用量ピル」になります。 PMSの症状はプロゲステロン(黄体ホルモン)が原因で起こるといわれていることから、ホルモンの分泌を抑制する作用がある「低用量ピル」が効果的な療法とされています。
出典元:低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤ガイドライン(案)

抑うつ薬

PMSやPMDDの症状として、抑うつ症状が強く出る場合があります。 抑うつ薬は、うつ病の原因と考えられている脳内の神経伝達系に働き、脳内環境を整える役割をします。 主に精神科で処方されることが多いです。

漢方薬

漢方医学では、体の構成成分である「気・血・水(き・けつ・すい)」の異常が原因でPMSの症状が起こると考えられています。患者自身の体質や体調に合わせて漢方薬を処方し、体全体のバランスを整えることで複数の症状を同時に改善することができるといわれています。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は「PMS」についてまとめてみました。月経がある日本人女性の70%〜80%が、月経前に何かしらの症状を抱えているといわれています。症状の出方や程度には個人差がありますので、自分の体の状態をよく知り、症状にあった対処法を探していくことが大切です。

監修プロフィール

松峯 寿美(まつみね ひさみ)先生

松峯 寿美(まつみね ひさみ)先生

医師・医学博士。日本産婦人科学会専門医。東京・木場にある東峯婦人クリニック理事長。とくに不妊治療、思春期・更年期医療に力を注ぎ、女性専門外来の先駆けとなる。また、日本にまだ数少ない産前産後ケアセンター・東峯サライを開設。
著書に「50歳からの婦人科」や「60歳からのセックスクリニック」等、様々なライフステージの女性たちの体の悩みに関する講演等でご活躍。

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