最終更新 2022.06.14 by WOMB LABO編集部
もくじ
デリケートゾーンの乾燥を気にしたことはありますか?
いつでも妊娠できる体にしておくには、デリケートゾーンに常に潤いを持たせておくことがとても大切です。
外陰部とよばれるデリケートゾーンは他の皮膚以上に外部環境の影響を受けやすいので特に乾燥しやすい場所です。
あまり気づかれにくいデリケートゾーンの乾燥ですが、乾燥するとどうなるのでしょう。
かゆみがでたり、粘液が出にくく性交渉のときに痛みを伴ったり、また異物の侵入を防ぎきれなくなって免疫力が下がってしまったり……。
膣が乾燥しているかどうかのバロメーターは、目や口の乾燥があるかないかをまずチェックしてみてください。膣以外の粘膜を潤す粘液の分泌が不十分だと膣粘液の分泌も同じように乾燥している可能性が高いです。
外陰部分のデリケートゾーンの乾燥については、おしりまわりや股関節のあたりの皮膚の乾燥具合をチェックしてみるといいでしょう。乾燥が進むと、ザラザラ、シワシワ、黒ずみの原因にも。
デリケートゾーンを、専用ソープを使って泡でやさしく洗い、保湿を念入りにおこなっていきましょう。
デリケートゾーンの保湿の仕方
お風呂からあがったらタオルドライはせずに少し濡れた状態でデリケートゾーン専用のローションを適量塗布します。お顔をお化粧水で満たしてあげるのと同じようにデリケートゾーンにも水分をたっぷり塗り込みます。ローション保湿の次はクリームでさらに皮膚をやわらかくしながら、薄いベールの膜を張るイメージでしっかりめに塗り込んでいきましょう。
ローションやクリームは少しずつのばしていき、数回に分けて重ねて塗る方が浸透しやすいので、私はそれぞれを少量ずつ出して、重ねて塗るようにしています。
デリケートゾーン用保湿剤の選び方
専用のローションやクリームを選ぶときのポイントとしては、人工香料や色素などが含まれていないものでデリケートゾーンの㏗に配慮しているものがいいと思います。
植物療法の視点でいえば、抗菌作用や抗ウイルス作用を持つものが良く使われます。例えばオレンジやレモンやティーツリーの精油などです。香りがさわやかになり、使うたびにリフレッシュもできますね。また女性ホルモン様作用をもつローズや、ゼラニウム、ラベンダーの精油も華やかな気持ちになるので、お気に入りの香りのものを見つけてみてくださいね!
デリケートゾーン用オイルの選び方
オイルで保湿する場合は純度の高い植物油がベースになっているものを選びましょう。例えばアプリコットカーネルオイルやセントジョーンズワートオイルなど膣と相性の良いオイルを使うのがおすすめですが、手に入りやすいオイルでもOKです。
アプリコットカーネルオイルやセントジョーンズワートオイルはべたつきが気にならないサラッとしたオイルで、潤いと弾力を与えてくれます。これ以外の手に入りやすい植物油でももちろんOKです。オイルによってテクスチャーが異なりますので、使い心地が気に入るものを選ぶと良いでしょう。またオイルは酸化しやすいものですので、開封後は早めに使い切るようにしましょう。
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著者プロフィール
南上夕佳(なんじょう ゆか)
植物療法士 /ルボア フィトテラピースクール副代表
INTIME ORGANIQUE by lebois インストラクター。
ホルモンバランスを崩したことがきっかけで植物療法専門校「ルボア フィトテラピースクール」にてAMPP(仏植物療法普及医学協会)認定資格取得後、自身の体験を活かし「女性の幸せ」をベースに、老舗百貨店やスクールで数々のセミナーやカウンセリングを行う。
現在は日本における植物療法の第一人者・森田敦子を師事し啓蒙活動を行いながら、ルボア フィトテラピースクール副代表として講義および講師育成をおこなうと同時に、女性のパーツケアブランド「アンティーム オーガニック by ルボア」のインストラクターも務める。
著書に『自然ぐすり生活』(ワニブックス)がある。現在2児の母。
Instagram:@yuka_nanjo